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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第51話
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、色々と教えてもらった。」

「フィーちゃん………」

「……………………」

静かな表情で答えたフィーをエマは辛そうな表情で見つめ、エヴリーヌは何も言わず静かな表情で見つめていた。



「なおガルシア・ロッシを含めた”ルバーチェ”のメンバー全員はヨアヒム・ギュンターによるクロスベル襲撃事件解決の際に全員逮捕され、現在は拘置所で服役中の身です。」

「なに……?ならば何故服役中の者がクロウを捕えようとする事ができたのだ?」

エリゼの説明を聞いてある事に気付いたユーシスは眉を顰めて尋ねた。

「クロスベル警察の報告によると、元国防軍の兵士達が悪魔達と戦っている時に投げた手榴弾がたまたま”キリングベア”がいる部屋の扉の前に転がってそのまま爆発して”キリングベア”が出て来て、”ルバーチェ”の減刑の為に元国防軍の兵士達に加勢する事を決めたそうだから、多分拘置所の襲撃犯と思われる”C”をクロスベル警察に引き渡す為に”C”を捕えようと戦ったのだと思うわよ?」

「え……何故襲撃犯と思われるクロウさんを捕えたら”減刑”できるのですか?」

「―――犯罪者が何らかの形でその国に貢献すれば、”特例措置”として減刑される事があるのよ。実際リベールでクーデターを引き起こした”情報部”も”リベールの異変”の際にリベールの窮地にかけつけて劣勢だったリベール軍の救援や逃げ遅れた市民達の救助や避難活動を行った事によって、その事に感謝したアリシア女王が”恩赦”を出して”情報部”の罪を”減刑”して釈放した例があるわ。」

レンの推測を聞いて不思議そうな表情をしているエリスの疑問にサラ教官は静かな表情で答えた。



「ちなみにクロウと戦ったガルシアは無事なの?」

「ええ。クロウさんとの戦いで負った傷は既に治療されていて、今は拘置所で大人しく服役しているとの事です。」

「そう……」

ガルシアの安否を聞いたフィーはツーヤから安心できる答えを聞くと僅かに安堵の表情をした。

「それにしても脱獄の為に薬物にまで手を出した挙句歴史上最低最悪とまで言われた”D∴G教団”と手を組むなんて、あのバンダナ男もカイエン公のように見境がなくなっているわね。」

「セリーヌ!」

「………ッ………!一体何を考えてそんな事をしたんだ、クロウ……ッ!」

「「兄様………」」

セリーヌの話を聞いたエマは声をあげ、辛そうな表情で唇を噛みしめて身体を震わせているリィンをエリゼとエリスはそれぞれ心配そうな表情で見つめていた。



「―――でも結果的にはそっちの方がよかったかもしれないわね。クロウがヨアヒム・ギュンターを手を組んだという事はあたし達―――エレボニアがクロウを拘束する事もできるわ。」

「あ……ッ!」


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