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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第51話
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許せず、そのような事をしたのでしょうね……」

「……………………」

エリゼの話を聞いたマキアスは信じられない表情をし、セリーヌは静かな表情で呟き、エマは重々しい様子を纏って呟き、クロチルダは複雑そうな表情で黙り込んでいた。



「うふふ、レンもマリアベル・クロイスが殺される所を見たけど、七耀教会もあの”白面”ゲオルグ・ワイスマン同様マリアベル・クロイスの事を相当抹殺したいと思っていたみたいよ♪何せワイスマンの時同様”塩の杭”を使ったのだからね♪」

「”塩の杭”ですって!?」

「サ、サラ教官……?どうかしたのですか?」

レンの話を聞いて血相を変えたサラ教官が気になったマキアスは戸惑いの表情で尋ねた。



「――”塩の杭”とはかつて”ノーザンブリア旧大公国”に突如現れた”天災”クラスの”古代遺物(アーティファクト)”だ。それによってノーザンブリアの大地や民達の大半は塩と化し、ノーザンブリアは貧困と飢餓に苦しむ事になり、ノーザンブリアにとって全ての”元凶”に当たる。」

「あ…………」

「………………」

「サラ教官……」

レーヴェの説明を聞いたリィンとユーシスは複雑そうな表情で、エマは心配そうな表情でサラ教官を見つめ

「……アタシもその話は知っているわ。確か触れるだけで塩と化するとんでもなく危険な”古代遺物(アーティファクト)”だったわよね?」

「ふ、触れるだけで塩と化するって……!」

「余りにも恐ろしい古代遺物(アーティファクト)ですね……」

セリーヌの説明を聞いたマキアスは表情を引き攣らせ、エリスは不安そうな表情で呟いた。



「……皮肉な話よね。まさか”教授”の後釜であった彼女の抹殺の為に”教授”の時同様”塩の杭”が使われたなんて……」

「何ですって!?まさかマリアベル・クロイスは”結社”の”蛇の使徒”になる予定だったの!?」

重々しい様子を纏って呟いたクロチルダの言葉を聞いてある事に気付いたサラ教官は信じられない表情で尋ねた。

「ええ、本当なら”碧の大樹”の決着がついたら彼女は”結社”入りし、”教授”が”外法狩り”に抹殺された事で空席となった”蛇の使徒”の”第三柱”になる予定だったのよ。―――最も自分が殺される前に”結社”は既に崩壊しているなんて、彼女も私同様夢にも思わなかったでしょうね……」

「姉さん……」

疲れた表情で肩を落としているクロチルダをエマは心配そうな表情で見つめ

「……それで?色々と話は逸れてしまったけど、結局アンタは何で脱獄したバンダナ男の為にメンフィル軍に”投降”したのよ?」

セリーヌは複雑そうな表情でクロチルダを見つめて尋ねた。
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