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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第30話
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け訊ねたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」

「え……私にですか?ええ、構いませんよ。一体何が聞きたいのですか?」

「何故撤退する猟兵達まで追撃して、殲滅したのですか……?彼らは貴族連合に雇われただけの存在で、多くの仲間達が殺され、既に戦意を折られて撤退していたのですから、殺す必要はなかったはずです……!」

「リィン……あんた……」

「リィン…………」

唇を噛みしめて悲痛そうな表情でエイリークを見つめて問いかけるリィンをサラ教官は驚きの表情で見つめ、アリサは心配そうな表情で見つめていた。



「……この世界―――ゼムリア大陸の”猟兵”という存在は逃がせばいつか”猟兵崩れ”となって、犯罪を犯す事が多いと聞いています。後の災厄となる”種”を刈り取る事も”皇族の義務”です。」

「……ッ………!」

「実際その通りですから反論できませんけど、さっき殲滅したこいつら――――”北の猟兵”達は自分たちの評判を落とすような真似はしない事はそちらの調べでわかっている筈ですよね!?」

エイリークの正論にリィンが反論できない中、サラ教官は厳しい表情で問いかけた。

「戦場で猟兵達を見分ける等余程特別な事情がない限り普通ならそのような事はしない。元故郷の同胞達を庇う貴女の言動は当然と言えば当然だが、実際先程その猟兵達は貴女達に危害を加えようとした。恐らくリィン・シュバルツァーの拘束が目的だったのではないか?」

「……ッ……!それは……ッ!」

しかしゼトの指摘に反論できないサラ教官は唇を噛みしめた。

「貴方達”紅き翼”の活躍はリグレ候達からの報告で存じています。”双龍橋”では自分達の”敵”である領邦軍の命を奪わず、無力化で済ませたとの事ですが……一つ忠告をしておきましょう。例え敵であろうと命を奪わず、生かして罪を償わせるという方法は理想的な方法ですが、そんな”甘い考え”では”戦争”を終結させる事は”不可能”です。”戦争回避条約”によって設けられる猶予期間を守り、エレボニアを存続させたいのであればそのような甘い考えは捨て去るべきです。それに貴方達は士官学院生―――つまりは”兵の見習い”です。しかも貴方達はユーゲント皇帝達を救出する為にリフィア殿下達の部隊に同行する為には私が近衛兵達を殺す覚悟が必要と口にした時、オリヴァルト皇子達は貴方達にその覚悟はあると仰っていました。ですから当然今も”敵を殺す覚悟”も持っている筈ですよね?」

「それは…………」

「………………」

「そのくらいの事は私達もわかっています!でも他のやり方で内戦を終結させる事を探るのが私達―――”第三の風”なんです!」

「アリサさん……」

エイリークの忠告にラウラは複雑そうな表情をし、アンゼリカは重々しい様子を
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