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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第4話
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12月13日――――





同日、12:00―――







〜バルフレイム宮・謁見の間〜





「歌姫殿!ルーファス君をメンフィルから奪還する策はまだ思い浮かばないのか!?」

バルフレイム宮の謁見の間でクロチルダと対峙しているカイエン公爵は怒りの表情でクロチルダを見つめて叫び

「ですからメンフィルの要求を呑むしかないと何度も言っているではありませんか!しかも今日を入れて2日以内にメンフィルが何らかの形で攻撃を仕掛けてくるのですから、ここは大人しく従い、早急に二人をメンフィルに返還すべきです!」

クロチルダは真剣な表情でカイエン公爵に反論した。

「ふざけるな!こういう時の為の貴女達―――”裏の協力者”だろうが!?」

「戦力を大幅に削られた今のこの状況でどうしろというのですか!?”執行者”どころか、”西風の旅団”の猟兵達や”黒の工房”から出向していた”黒兎”も殺されたこの状況で!現在も生き残っている”神速”や”帝国解放戦線”のメンバーがロレント大使館に潜入して異世界に向かい、異世界にあるメンフィル帝国のどこに幽閉されているかわからないルーファス卿の奪還をする事は到底不可能です!」

「”結社”に応援を頼めばいいだけではないか!新たな”執行者”や”使徒”とやらをこちらに回してもらうように!」

「そんな簡単に言いますけど、”使徒”もそうですが他の”執行者”達もそれぞれの”使命”があり――――」

カイエン公爵にクロチルダが反論したその時、宮殿内に小さな揺れが起こった後外から銃撃や砲撃、怒号や悲鳴が聞こえて来た!



「な、何だ……?」

「―――!!まさか……!」

突然の出来事にカイエン公爵が戸惑い、ある事を察したクロチルダが血相を変えたその時、慌てた様子の領邦軍の兵士が謁見の間に入って来た。

「―――閣下!メンフィルが……メンフィル帝国軍が帝都上空から現れ、ヘイムダルに奇襲してきました!」

「何だとっ!?帝都近郊の空を警備している者達は何をやっていた!?」

兵士の報告を聞いたカイエン公爵は怒りの表情で怒鳴った。



「突然帝都の上空から現れたのです!レーダーにも反応しなかったとの事です!迎撃に向かった空挺部隊は帝都の制空権を奪った敵の戦艦や飛行艇の砲撃によって帝都に到着する前に全て轟沈しました!」

「なあっ!?」

「…………”グロリアス”に搭載されてあるステルス機能を解析して他の飛行艇や戦艦に搭載したのね……!―――状況はどうなっているの!?」

兵士の説明を聞いたカイエン公爵は信じられない表情で声を上げ、すぐに察したクロチルダは厳しい表情で尋ね

「”ドライケルス広場”が占領され、連中は広場を中心に
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