少年探偵団
[3/3]
[9]前 最初 [1]後書き
そう言って走り出す五人は高木刑事に別れを告げて学校へと急いだ。
校門前には新聞や雑誌の記者たちが少年探偵団たちを待ち構えていた。中学に上がる前から何かと活躍し始めた彼らのことを未だに『少年探偵団』と担ぎ上げるメディアも多い。それが世間に定着しているようで、今では西の服部平次、東の少年探偵団というところだ。
記者たちにいち早く気付いたコナンと灰原はサッと路地に隠れるとそのまま裏門から学校へと入った。元太たちは押し寄せる記者たちに目を輝かせていたが、今のところ少年探偵団は小嶋元太、円谷光彦、吉田歩の三人ということになっているし、歩たちには適当に理由をつけてそう言うことにしといてもらっている。
「しっかし、あいつら遅刻ギリギリだって事分かってんのか?」
別れ際のキラキラした三人の表情を思い出して言った。
「分かってないんじゃない? あの子たち、ここのところ浮かれまくってるし。『工藤新一の再来』とか、騒ぎ立てるメディアって多いから。」
「再来ねぇ〜……。」
「人気者で羨ましいわ。」
人を馬鹿にしたような笑みを向ける灰原にコナンは答えなかった。
[9]前 最初 [1]後書き
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ