暁 〜小説投稿サイト〜
宇宙を駆ける狩猟民族がファンタジーに現れました
第三部
名誉と誇り
にじゅうなな
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た手合いは非常に手強いということを、私はいままでの短くない狩猟人生で嫌というほど痛感してきた。しかも、いかにもバトルジャンキーっぽいところが私の頭を悩ませる。

 私の種族と同じなのだ。

 肉体言語でコミュニケーションを図ろうとするところが。

 その頭は飾りかと言いたくなる。

 ともかく、このまま長居したところで、これ以上有益な情報を入手することは不可能だろう。
 何よりも、ガルドとヴァルクムントの2人に睨まれたままこの場に止まっているメリットもない。

 監視装置も設置したので、今度こそ私は船へと踵を返した。







 船へと戻った私は、真っ直ぐにエリステインの待つブリッジへと向かう。

 途中、視界に入った、半ば惰性とパフォーマンスのために飾ってあるトロフィーの1つを手にとって、なんとなしに眺めていると、ブリッジへと繋がる扉が開き、エリステインが顔を覗かせる。

「どうしんたんですか?」
「……いや」

 何を考える訳でもなく、自然と手を伸ばして眺めていた頭骨を元のディスプレイへと戻す。

「……結構悪趣味ですよね」

 エリステインは曖昧な笑みを浮かべて、ディスプレイされているトロフィーに視線を送る。

 正直、その意見に私は深く同意せざるを得ない。できることなら私だって、こんなカルト教団染みた真似などしたくないのが本音だ。

「いま持っていたのって……」
「同族だ。……いや、正確には種族は違うが」

 いま私が持っていた頭骨はバーサーカー種の物だ。
 私たちクラシック種と大きな差異はないが、違いを言えば、通常のクラシック種よりも額の張りが大きく、下顎が前に突き出している程度だ。

「同族ですか……。まだ信じられないのですが、宇宙……でしたっけ。この空のもっと上の場所に、あなたと同じ人が沢山いるんですよね?」
「人ではないが……。そうだな、宇宙を駆け回ってどこぞの星で狩りでもしてるんじゃないか」

 まず間違いない。

 もしくはどこかの星に墜落してるかだな。

「なんだか、凄い人達ですね」
「脳みそが筋肉でできているだけじゃないか?」
「あなたがそれを言いますか」

 エリステインは呆れ顔で私を見上げ、溜息を漏らす。

 失礼な。私は流石にそこまでではないと思っているし、もっと理性的な人物であると自負している。

 私は彼女に向けて、抗議の視線を送る。

「なんですか?」
「なにもございません」

 そうです。何もありませんでした。

 ふと、いままで軽口を叩き合っていたのが嘘のように、彼女の顔に影が射す。

「スタイン総隊長が最後に飲んだ物って……」
「間違いなく、我々種族が利用しているものだ」
「そうで
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