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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜海の檻歌〜
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たアムドシアスは静かな表情で首を横に振って答えた。



「そ、それにゲルド、今自分を育ててくれた人の事を自分で口にしたわよね……!?」

「もしかして……記憶が戻ったのか!?」

一方ゲルドが自分の事を思い出した事に気付いたアリサは驚き、リィンは信じられない表情で尋ねた。

「うん……………みんなの演奏を見ていた時に思い出したの。」

「へ……」

「演奏が切っ掛けですって?」

ゲルドの答えを聞いたエリオットは呆け、サラ教官は眉を顰め

「多分私の記憶が蘇ったのは私を育ててくれて色んな歌を教えたり楽器を演奏してくれたお爺ちゃんに短い間だったけど、私やお爺ちゃんの為にそれぞれの楽器で色々な演奏をしてくれたフォルトお兄ちゃんとウーナお姉ちゃん……その人達は音楽に携わる人達だったからかもしれない。」

「フム……なるほどな。」

「フフッ、演奏で記憶が蘇るなんて、ロマンチックな話ね♪」

ゲルドの推測を聞いたラウラは納得し、フィオナは嬉しそうな表情で言った。



「……ゲルドと言ったか。先程のお前の歌――――”海の檻歌”だったか。それの歌詞と楽譜はないのか?―――あれ程の素晴らしい歌、是非とも我も演奏をしたいのだ!」

「フッ、抜け駆けはずるいよ?俺だって先程の歌の歌詞を知って、旅をしながら多くの人々に聞かせようと思っているのだしね。」

アムドシアスの申し出に続くようにアンドレも興味ありげな表情でゲルドを見つめ

「――――いいわよ。紙とペンを貸して。今書くから。」

「ちょっと!?」

「ゲ、ゲルドさん!?」

「……危険ではないのか?お前の話を信じるのならば先程の歌は”魔法”でもあるのだろう?」

ゲルドの答えを聞いたセリーヌとエマは慌てた表情をし、ユーシスは真剣な表情でゲルドに尋ねた。



「私のような”異界”出身の人か……もしくは”水底の民”でないと”共鳴魔法”は使えないから私以外の人が演奏しても、ただの音楽だから大丈夫だし……お爺ちゃんも多くの人達に聞いて貰って傷ついた心を癒してもらう為に作曲、作詞したからむしろ私からお願いしたいくらいだよ……」

「”異界”に”水底の民”……?」

「………………要するにさっき歌った”唄”はアンタのようなその”共鳴魔法”とやらを使う”資質”がある人間でないと、”魔法”としての効果は発揮しないのね?」

ゲルドの説明を聞いたエマが不思議そうな表情をしている中、ゲルドの説明を分析して程度推測できたセリーヌは真剣な表情で尋ね

「うん。」

尋ねられたゲルドは静かな表情で頷いた。

「フフ、それなら私もお願いしてもいいかしら?私も是非、先程の歌をピアノで弾いてみたいのよ。」

「でしたら私も是非お
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