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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第120話
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「クスクス……いいんです。私がそうしたんですから。固いベンチに横たえてしまうのも気が引けましたし……まあ、これも”魔女”のサポートの一つとでも考えてもらえれば。」

(へえ〜?”サポート”ねぇ?)

(ふふふ、一体何の為のサポートなのか是非説明をしてもらいたいですね。)

頬を赤らめたエマの言葉を聞いたベルフェゴールは意味ありげに笑みを浮かべ、リザイラは静かな笑みを浮かべ

「いや、さすがにそれは違うと思うんだが………」

(この超鈍感男!女に膝枕されといて思うのはたったそれだけなの!?セリカをも超える鈍感がいるとは思わなかったワ!)

リィンの答えを聞いたヴァレフォルは悔しそうな表情でリィンを睨んでいた。



「ふふ……でも、このくらいはさせてもらえると嬉しいです。リィンさんがヴァリマールと共に頑張ってくれているおかげで今の私達がいる……いいえ、これまでの試練を乗り越えられたのも、きっとリィンさんのおかげですから。」

「委員長……そうだとしても、委員長やみんなのおかげさ。みんながいるから、俺は必死で戦い抜くことができる。それに、委員長が導いてくれたからヴァリマールと出会えたわけだしな。」

「リィンさん……」

「クロチルダさんやクロウ、蒼の騎神――――精霊窟の探索だってまだまだ残っている。これからも、どうか俺達に力を貸してくれ。」

「ふふ、もちろんです。Z組の委員長の名にかけて、精一杯頑張らせていただきます……!」

その後エマと別れて市内の見回りを再開したリィンはゲルドに声をかけられた。



「リィン、少しいいかしら。」

「ゲルド?どうしたんだ。」

「うん、実はお願いがあって――――」

そしてゲルドの頼みを聞く為にリィンはゲルドと共にカレイジャスの格納庫に向かった。



〜カレイジャス・格納庫〜



「―――只今ノ質問ノ意図ガ不明―――今一度説明ヲ要求スル。起動者デハナク、”ソナタガ”我ニ搭乗シタイトイウノカ?」

「…………うん、お願い。でも、リィンみたいに誰かと戦う為に貴方に乗るんじゃないの。ただ………貴方に乗ってみたいの。」

ヴァリマールに問いかけられたゲルドは静かな表情で答えた。



「……フム…………」

「その、やっぱり駄目か?ヴァリマール。前にZ組メンバーとエリス、そしてゲルドは”準契約者”と言っていたし前に”パンダグリュエル”から脱出する時アルフィン皇女殿下も乗せてくれたから、もしかしたらと思ったんだが……」

(イヤ)、準契約者モ搭乗スル程度ナラ可能ノ上、準契約者デナクテモ可能ダ。」

「本当……?」

「無論、起動者デナケレバ我ヲ動カスコトハカナワヌ。アマリ意味ハ無イヨウニ思エルガ。」

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