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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第120話
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いた頃となんら変わっていない。……って、言っても士官学院に通っていた頃の俺を知らないゲルドに言ってもわからないかもしれないな……」

「ううん…………私にも何となくわかるわ…………」

リィンの言葉を聞いたゲルドは微笑んだ。



「―――ゲルド、どうか心配しないでくれ。ゲルドが……みんなが待ってくれている限り。俺は絶対に負けたりしない。だからどうか、これからも俺に力を貸して欲しい。」

「…………リィン…………わかったわ。でもどうか無理はしないでね。あなたはみんなの……―――ううん、私にとって大切な…………」

「!ゲルド…………」

頬を赤らめて自分を見つめるゲルドをリィンは驚いた後静かな表情でジッとゲルドを見つめ

(うふふ、この娘も落ちたわね♪)

(ふふふ、この様子だと自身の身体をご主人様に捧げる日も近いかもしれませんね。)

(リ、リィン様の場合だと本当にありえそうだから冗談になっていないですよ……)

(……相変わらず不埒な方です。)

(フフ、この場合不埒ではなく、”罪作り”と言うべきよ。)

その様子をベルフェゴールは微笑ましそうに見守り、リザイラの推測を聞いたメサイアは冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、アイドスは苦笑しながらアルティナに指摘した。



「―――ソナタラ。」

するとその時ヴァリマールが二人に声をかけた。

「あ……」

「な、なんだヴァリマール?」

「ソナタラ二人ノ胸部カラ異常ナマデノ高鳴リヲ感知シタ。健康状態ニ問題ガアルナラ治療ト休息ヲ推奨スル。」

ヴァリマールの指摘を聞いた二人は冷や汗をかいて脱力した。



「いや、大丈夫だから。」

「うん……私も大丈夫。心配してくれてありがとう、ヴァリマール。」

「……フム……?」

その後、二人は気を取り直してヴァリマールの(ケルン)から降り……何となく照れや気まずさを感じながら中央広場へと戻り、そゲルドと別れたリィンはスカーレットの様子を見に行くためにホテルに向かった。
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