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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第35話 変化の術
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「良いですよ!なんならかき氷パーティでも開催しましょう!」
夏場だからこそ、この有り難みが出てくるのよ!
冬?
考えないわー

「あれ、ところで湾内さん達はどうしました?」
ビクッとサソリが反応してベッドの後方に出来る限り退いた。
「ああ、また水泳部の部活が始まったからなかなか時間が取れなくてお見舞いに来れないみたいよ。サソリに会えなくて寂しいって言ってたわ......ってそんなに逃げなくても。会いに行ってあげたら?喜ぶんじゃない?」

ベッド後方に逃げていたサソリが脱力したように壁にもたれ掛かりながら
「これ以上抜けると、シャレにならん気がする」

はは、まあそうね

その会話を聴いて、初春は首を傾げた。
「その湾内さんというのは誰ですか?」
初春の質問に白井がなんとも面倒そうに腰を曲げた。
「そうでしたわね。初春は会っていませんでしたわ。私と同じ常盤台の同級ですわ。これがまた性悪女でして、中学生にして万引きや恫喝をするとんでもない方でして......」

「おーい!後半全く関係ないわよ!ライバルを蹴落とさないの。えっと、素直で良い子よ。だけど......」
御坂がサソリを指差した。
「サソリが絡んでくると変わるわ」
「サソリさんがですか?」
「そう、助けられてサソリにゾッコンよ」
顔を真っ赤にして、やや興奮する。
「ぞ、ゾッコンですか!?」
「グイグイ行くわよ!ねえ、サソリ」
「頼むからオレに振るな」
すっかり、湾内が苦手の対象になってしまったサソリ。


佐天が空気中の水分を凍らせて指先からしゃりしゃりとかき氷を作りだしていく。
皿に折り重ねると、高らかに持ち上げて
「佐天涙子苦節十三(以下略)」
と叫ぶ。
「良かったわねー。佐天さん」
「後は悪用しないことですわ」
パチパチと拍手をする常盤台コンビ。
「ありがとうございまーす!」
笑顔でVサインを決める。

「はあ..,...」
サソリは静かにため息を吐き出した。


「はー、やっぱ夏はかき氷ね」
窓を開けて、涼しい風を入れながら快適で優雅なかき氷を満喫する。

生き返るー
この冷たい感触はサイコーだわ

初春は、かき氷を持ってサソリの前に行き、説明を始めた。
「サソリさん、これはかき氷と言いまして」
「知ってる。前に食った」
「食べたんですか!?いつ」
「ここに来たばかりの時だ」
「私食べてないですよ」
「オレが知るか」
「丁度、ジャッジメントの仕事中でしたわね」
「ずるいです!みなさん」
「まあまあ、あたしがいれば何時でも無料提供するわよ......あ、でもお小遣いがピンチの時はお金取るかも」

ええええー??!

「佐天さん......能力で悪どい商売を始めたら
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