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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第35話 変化の術
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を」

四人の頭に悩ましげに絡む白井と初春が裸の状態でポーズを決めている。
白井と初春の顔が沸騰するように真っ赤になっていった。

サソリが私の裸を想像して
いや、もしかしたら私が知らない間に忍者としてのスキルを爆発させて、私のあんな姿やこんな姿、霰もない姿を見ているかもしれないですわぁぁー!

「な、ななななな!」
佐天が白井の手を掴む。
「白井さん!ここは術の完成度を高めるために一肌脱ぎましょう!」

一肌脱ぐ
脱ぐ
生まれたままの姿になる
サソリに見せる!?

「し、しませんわよ!」

もう、少しだけ成長してから......
特Aランクのバストが成長してからですわ
今は絶壁でも、その内バイーンになる予定ですので
その時にでも......

「まあ、人間の身体って似ているから適当だけどな」
「そうでしたか!」
初春が安心したように言うが隣で妄想を炸裂させている白井がブツブツと呟いている。

お前に完璧に変化するから
隅々まで見せろ

そ、そんな......

見せた事のない表情をオレに見せろよ
どうした、我慢するなよ
ほら、ほらよ

「アーレーですわぁぁー!」

「く、黒子!どうしたの?」
「はっ!?」
御坂に肩を叩かれて我に帰る。
サソリが怪訝そうに白井を覗き込んでいる。
ビシッとサソリを指差す。
「しかるべき時が来ましたら、覚悟してくださいの!!」
「はっ?!」
首を傾げるサソリ。

「でも、これってサソリにヤバイ手札が増えたって事ですかね」
佐天が指を揺らしながら言った。
「ヤバイ手札?」

「例えばですけど、サソリが初春に化けて、そのまま裸になって学園都市内部を奇声をあげながら走り回ったら......初春を社会的に抹殺できますよ」

ゾッと寒気が走る。
「佐天さん......よくそんな恐ろしい事を思いつくわね」
「何で私なんですか!」
「その場合、サソリを捕まえれば良いのでしょうか......いや、でも裸になっている初春本人を捕まえるべきでしょうか」
「白井さんまで」
「しねーよ」

******

その夜
常盤台の寮の冷蔵庫からごっそり牛乳が持ち出されて、白井が風呂上がりにガブガブ飲んでいた。
「黒子、そんなに飲んで大丈夫?」
「大丈夫ですわ。戦に備えて万全の準備をしなけれはなりませんわ!」

目指せDカップ
永遠の0なんて呼ばせませんわ

「もう一杯ですわ!」

「はは」
御坂が頬を掻きながら、白井の孤軍奮闘を眺める。

サソリって分身が作れて、変化の術が使えるのね
初春さんや黒子だけじゃなくて
あたしや佐天さんにも
寮を抜け出す時や遅くなった時は頼んでみようかな......


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