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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜黒の霊姫(ダークプリンセス)アルティナ・オライオン〜後篇
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と言う事はその人は……」

「冥き途に…………行きそこねた人…………?」

「そ、それは……何というか……」

エリゼの答えを聞いたロイドとグレイスは驚き、リタは目を丸くし、冥き途の門番であり、アムドシアスと同じ”ソロモン72柱”の一柱でもある魔神ナベリウスは不思議そうな表情で首を傾げ、ノエルは表情を引き攣らせた。



「エレボニアの内戦を引き起こした”貴族連合”の協力者か……君達から軽く話は聞いたけど”英雄王”達が”執行者”を含めてユミルでかなり討ち取ったそうだね?」

「はい。”執行者”は”劫炎”のマクバーンと”怪盗紳士”ブルブラン。”西風の旅団”は”罠使い(トラップマスター)”ゼノと”破壊獣(ベヒモス)”レオニダス、そして”十三工房”の一つ―――”黒の工房”から出向していたアルティナ・オライオンです。」

「なっ!?か、”怪盗B”も討ち取られていたんですか!?」

「しかも”劫炎”のマクバーンと言えば”鋼の聖女”と同等の力を持つと言われている”執行者”だぞ……」

ワジの質問に答えたエリゼの話を聞いたロイドは驚き、特務支援課に警察犬として登録されている空の女神の”眷属”である”神狼”ツァイトは重々しい様子を纏って呟き

「”罠使い”と”破壊獣”……あの二人はシャーリィを越えているクラスだぜ。まさかあの二人もエレボニアの内戦に関わっていたとはな……」

「あの”血染めのシャーリィ(ブラッディシャーリィ)”を……噂には聞いていましたが、”西風の旅団”にも相当の使い手がいたのですね。」

複雑そうな表情で呟いたランディの話を聞いたリーシャは真剣な表情で呟いた。



「俺やリウイ達からすればそれ程脅威になる存在ではないと思うがな。」

「全くじゃな!”軍神”の”神格者”であるロカからしても大した敵ではないじゃろう!」

「敵の強さがどのくらいだったのかわからないから、何とも言えないわね……」

「そんな事が言えるのは非常識な強さを持つセリカさん達だけですよ……」

セリカの言葉に頷いたレシェンテに視線を向けられたディル・リフィーナの光の神々の中でも特に力を持つ”軍神(マーズテリア)”の”神格者”でありながら”神殺し”であるセリカを心から愛し、”神殺し”や闇の陣営の者達との共存を目指すロカ・ルースコートは苦笑し、エオリアは疲れた表情でセリカとレシェンテに指摘した。



「あたし達と同じ”使徒”になった事で絶大な”力”を手に入れたエオリアが言っても説得力がないと思うのだけど。」

「マ、マリーニャさん!」

「ふええ〜?サリア、よくわかんないです……」

呆れた表情でエオリアに指摘するセリカの”第二使徒”マリーニャ・クルップの言葉を聞いたシュリは慌て、セリカの”第四使
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