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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第37話
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しまって……多分、先輩風を吹かしたいだけなんだと思いますし。」

リィンに改めて感謝されたクレア大尉は苦笑しながら答えた。



「はは……そうだとしてもありがたいと思います。俺には妹達しかいませんが……もし姉さんがいたらこんな感じだったのかもしれませんね。」

「…………………」

リィンの話を聞いたクレア大尉は目を閉じて考え込んだ後突如リィンの身体を抱きしめた!



「ク、クレア大尉……!?」

(ええっ!?一体何故リィン様を……)

(あら♪まさかこんな展開になるなんてね♪)

(ふふふ、とても興味深い展開ですね。)

(……もしかしたらリィンのさっきの発言で決して忘れられない過去を思い出したのかもしれないわね。)

クレア大尉の突然の行動にリィンは驚き、その様子を見ていたメサイアは信じられない表情をし、ベルフェゴールとリザイラは興味ありげな表情をし、アイドスは静かな表情で見守っていた。そしてクレア大尉はリィンから離れた。



「……えっと……?」

「……ふふ、すみません。大した意味はありませんから。どうかお気になさらないでください。」

「は、はあ……」

クレア大尉の言葉を聞いたリィンは戸惑いの表情で返事をした。

「私は、これからもみなさんをお手伝いするつもりです。亡くなった宰相閣下の遺志を継ぎ、あくまで鉄道憲兵隊の一員として……ですが、Z組の味方である事は変わらないと思っていますから。」

「クレア大尉……その……ありがとうございます。改めてよろしくお願いします。」

クレア大尉の真意はわからなかったが、それ以上は聞く事が出来ず……二人はそのまま無言で郷の高台へと戻り、別れるのだった。



そして翌日、ユミル出発の時が来た………………
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