暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第90話(6章終了)
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「えへへ……うんっ!」

懐かしそうな表情の博士にティータは嬉しそうな表情で頷いた。

「おいおい、爺さん。なんでアンタがここにいる?」

「ま、色々あって数日前から乗り込んでおったんじゃ。それよりも……エステル、ヨシュア。2人とも本当によく無事で戻ってきたのう。」

アガットの疑問に答えた博士はエステルとヨシュアに笑顔を向けた。

「あはは……うん、何とか。」

「……心配をかけて申しわけありませんでした。」

博士の言葉にエステルは苦笑しながら頷き、ヨシュアは軽く頭を下げた。

「なに、戻ってきたのならそれで万事オッケーじゃよ。しかし、”四輪の塔”に異変が生じたとはのう……。こりゃわしも、気合いを入れて調査する必要がありそうじゃな。」

「うん、頼むわね。ところで……どの塔から行けばいいのかな?」

「そうだね……距離的なことを考えたら”琥珀”か”紅蓮”が近いけど……」

博士の言葉に頷き、呟いたエステルの疑問にヨシュアは考え込んだ。

「”アルセイユ”の速さならどの塔でもあまり変わらないさ。敵の情報が分かっている所を優先した方がいいかもしれない。」

「敵の情報?」

ユリアの提案を聞いたエステルは首を傾げた。



「先ほど、”翡翠の塔”に向かった斥候部隊から続報が入ってきた。現れたのは、仮面を付けた白装束の怪しい男だったそうだ。」

「あの怪盗男!」

「斥候部隊とはいえ、たった1人で撃破するなんて……」

「ヘッ、ただの変な野郎じゃなかったみてぇだな。」

「確かその”執行者”?でしたか。エステル達の話によると”幽霊”騒動を起こしたそうですね?フフ、こんなにも早く相対するとは思いませんでした。………幽霊を侮辱したらどうなるか………私が思い知らせてあげます。」

「”怪盗紳士”ブルブラン……。分身や影縫いを始め、トリッキーな技を使う執行者だ。一筋縄では行かないと思う。」

ユリアの話を聞いたエステルは声を上げ、クローゼは信じられない表情で呟き、アガットは真剣な表情になって呟き、リタは不敵な笑みを浮かべ、ヨシュアは冷静な表情で敵の情報を説明した。

「そっか……。でも、敵の正体が分かっただけ、他の塔よりはマシだと思うし……。うん!まずは”翡翠の塔”に行きましょ!」

「了解した。発進準備!これより本艦は、ロレント地方、”翡翠の塔”に向かう!」

そしてアルセイユは飛び立った。



その一方、オリビエはアルセイユが飛び立つのを見届けていた。

「フッ……これで猶予期間(モラトリアム)も終わりか……。いや、まだ最後のチャンスが残っているかな。」

「ま、待って〜!」

オリビエが静かに呟いたその時、聞き覚えのある声が聞
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ