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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
外伝〜真の守るべきもの〜後篇(3章終了)
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に近付け、手から淡い光を出して、プリネの手の打撲を治癒した。

「え?」

「「「あ。」」」

「なっ…………!?貴方、いつの間に治癒魔術を使えるようになったのですか!?」

治癒されたプリネは驚いてパラスケヴァスを見上げ、アムドシアス達は呆け、フィニリィは驚いてパラスケヴァスを見た。

「………………」

一方パラスケヴァスは何も語らず、プリネを見つめていた。

「……私の傷を治癒してくれてありがとうございます、パラスケヴァスさん。……先日、こちらの都市の市長――イリーナさんの祖父にあたる方ですが、貴方の事情をお話しし、貴方を退治しないようにクロスベル警察や警備隊に働きかけると約束してくれました。……彼らはまだ、その件が伝わってなかったので、今回の不幸な出来事が起こっただけです。ですが、これ以上は絶対にこの私がそんな事を起こさせませんので、安心して下さい。」

プリネはパラスケヴァスに優しく微笑んで言った。

(クッ…………そんな話、聞いていないぞ……上の怠慢か………!)

プリネの話を聞いていたダドリーは怒りの表情で心の中で怒っていた。

「――――――――」

プリネに答えるためなのか、パラスケヴァスは高音の音波を出した。

「わっ!?」

「「キャッ!?」」

「なんですか……これ………耳に響きますね……」

パラスケヴァスが出した音波にペルルやツーヤ、イリーナは驚き、リタは顔を顰めた。

「え………と……すみませんが何を言っているのかわからないんですが……?」

プリネも驚いた後、フィニリィを見た。

「その者と意思を疎通させるのは非常に難しいですわ。ウィルの妻であるセラウィ――エルフでさえ、表面的なやり取りしかできないのですから。」

「そうなのですか。………けど、私はこの方の雰囲気からして”ありがとう”と言っている気がするんです。」

フィニリィの答えを聞いて頷いたプリネはパラスケヴァスを見上げた。



「…………………」

そしてパラスケヴァスは大きな手をプリネの頭に乗せ、そしてプリネの魔力と同化して、その場から消えた。

「え!?」

「なっ………!?」

何の前触れもなくパラスケヴァスが自ら自分の使い魔になった事にプリネは驚き、フィニリィも驚いた。

「プリネちゃん、どうするの?」

そこにリタが近付いて来て尋ねた。

「………何を思って私の使い魔になったのかわかりませんが………パラスケヴァスさ……いえ。パラスケヴァスの意思を尊重しようと思います。」

尋ねられたプリネは優しい微笑みを見せて答えた。

「全く……相変わらず、何を考えているのか理解できない者ですわね。」

「うぬぬぬ……この我を出し抜いたの
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