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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
第74話
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社”から守れるんだったら、レンは安いくらいだと思っているし、レンは家族の為なら幾らでもつぎ込むわよ?」

我に返ったジンとアーシアはそれぞれ疲れた表情で呟いている中、レンは悪びれもなく小悪魔な笑みを浮かべて答えた後クローゼ達に視線を向けて笑顔を浮かべて問いかけた。

「―――ママを守っている猟兵達は”遊撃士協会本部が認めた遊撃士協会の協力員”だから、”猟兵の雇用を禁止しているリベールの法律を破っていない”から問題ないでしょう?ママを守ってくれている猟兵達はお姫様たちと同じ”遊撃士協会の協力員”として”結社”にパパに対する人質として狙われやすいママ―――つまり『民間人の安全を守る』という遊撃士協会の目的の一つを遂行しているのだし。」

「……………そうだね。それに遊撃士協会の規約でも猟兵を雇う事を禁止していないから、遊撃士協会の規約にも違反していないね。」

「……レンちゃん、一つだけ聞いてもいいですか?」

レンの正論を聞いたレイスは静かな表情で頷いて同意し、クローゼは複雑そうな表情でレンを見つめて訊ねた。

「何かしら?」

「レンちゃんはどうしてレナさんを守る為だけにリベールで定められている法律の抜け道を利用し、遊撃士協会本部に特別扱いされる程莫大な金額のミラを寄付してまでリベールで禁じられている猟兵を雇ったのですか?ヨシュアさんがエステルさんの前から姿を消した翌日からレナさんを守る猟兵達を雇う為の手配をしていたという事は最初から王国軍ではレナさんを守り切れないと判断して、王国軍を信用していなかったんですか?」

「クローゼ………」

クローゼの質問の内容を聞いたエステルは辛そうな表情をし

「別に王国軍を信用していない訳じゃないわよ?モルガン将軍やパパ直属の精鋭部隊とか王室親衛隊、後は特務兵だったら、”結社”の猟兵相手にもママを守れるでしょうけどさすがにロランス少尉―――”剣帝”みたいな”執行者”相手には荷が重いでしょう?ましてや、リベール各地で”結社”による襲撃がされている中、幾ら王国軍の最高司令官の家族とは言っても一個人の護衛の為だけに強力な戦力を割ける余裕はリベールにはないでしょう?実際、ユリア大尉の話だとママを守っていた部隊は苦戦していて、レンが雇った猟兵達が駆けつけてくれなかったらママが攫われたかもしれなかったし、”四輪の塔”に向かった斥候部隊に関しては”執行者”に単独で撃破されちゃったじゃない。レンは”万が一”の時の事を考えて、”保険”をかけただけよ。」

「それは……………」

「クッ……!」

「確かにそうだね……”執行者”は一般兵の手には余るし、今の状況では例え軍の最高司令官である父さんの家族と言えど、一個人の護衛の為だけに強力な戦力を割く余裕はないね。――――ユ
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