暁～小説投稿ｻｲﾄ～:英雄伝説～運命が改変された少年の行く道～（閃Ⅰ篇）インターミッション～世界を越えて～異界の訪問～　第89話

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英雄伝説～運命が改変された少年の行く道～（閃Ⅰ篇）

インターミッション～世界を越えて～異界の訪問～　第89話
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8月3日――――

帝都での特別実習を終えたリィン達は数日後、メンフィル帝国領内である特別実習地に向かう為にまずはメンフィル大使館を向かう事になり、飛行船でリベール王国に向かっていた。

～飛行船内～

「フフ、夏休みはノルドの地に帰省するつもりだったが、まさか異世界に行く事になるとはな。」

「全くもう……どうしてギリギリまで黙っていたんですか？」

「少しは俺達の休暇の計画を考えて欲しいのだがな？」

「アハハ……リィンさん達からその件を聞かされた時は本当に驚きましたよね……」

飛行船内の客席に座っているガイウスは静かな笑みを浮かべ、アリサとユーシスは呆れた表情でサラ教官を見つめ、エマは苦笑していた。

「ゴメンゴメン。夏至祭の件で気を張っていたから、伝えるのをすっかり忘れていたのよね～。」

「忘れていたで済む事ですか……？」

「教官としての仕事をサボリすぎ、サラ。」

苦笑しながら言ったサラ教官の言葉を聞いたマキアスは呆れ、フィーはジト目で呟いた。

「ハハ……―――それにしてもまさかセレーネが”Ⅶ組”に編入する事になるとはな。」

その様子を苦笑しながら見守っていたリィンは”Ⅶ組”の制服を身に纏うセレーネを見つめ

「えへへ……これも学費を出して頂いたツーヤお姉様や編入の手配をして頂いたプリネ様のお蔭です！」

「フフ、セレーネは大切な妹なんだから、学費くらい姉として当然出すよ。」

「リィンさんのパートナードラゴンのセレーネさんは常に傍にいないと不味い事はツーヤの件でわかっていますから、これくらいお安い御用ですよ。」

嬉しそうな表情で自分達を見つめるセレーネをツーヤとプリネは微笑ましそうに見つめていた。

「ふふっ、セレーネも私達同様”ARCUS”の適性が高い事にも驚いたがな。」

「もしかしたら帝都で一緒に行動した事のお蔭かもしれないね。」

静かな笑みを浮かべながら呟いたラウラの言葉にエリオットは口元に笑みを浮かべて頷いてセレーネを見つめた。

「ちなみにどうして実習日の前日に行く事になったんですか？」

「移動時間が相当かかるのか？」

ある事を疑問に思ったアリサとガイウスは尋ね

「いえ、昼頃には到着できるけど、色々と準備があってね。それに向こうについたら異世界の世界情勢や常識とかを軽く教えてもらう事になっているのよ。」

「異世界の世界情勢……興味があるな。」

「えー、異世界に行ってまで、勉強とかヤだな。」

「ふふ、滅多に勉強できない事なんですから、そんな事は言っては駄目ですよ、フィーちゃん？」

「フッ、全てが謎に包まれた異世界の

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