〜武術大会・1回戦〜後篇
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…アースガードか。剣を振る事しか能のないカーリアン婆がアーツを使うとはな……油断した。」
カーリアンが見せたオーブメントに装着されてある複数の地属性のクオーツを見て、即座にカーリアンが絶対防壁のアーツを使った事に気付いたリフィアは苦い顔をした。
「あ〜ん〜た〜ね〜……!もう、怒ったわ!怪我を負わせるつもりはなかったけど、少し痛い目に合ってもらうわよ!」
リフィアの言葉に怒ったカーリアンは双剣を構えて、リフィア達に向かって行った!
「ぬ!」
「!!」
襲いかかって来るカーリアンを見て、リフィアとエヴリーヌは結界を張ろうとしたが
「遅いわよ!北斗斬り!!冥府斬り!!」
「なぬっ!?」
「きゃっ!?」
一瞬で近付いたカーリアンが放ったクラフトを受け、それぞれ足に掠り、痛みに呻いた後跪いて、立ち上がらなくなった。
「な、なぜ立てぬ!?」
「なんか……体中がピリピリする……」
立てない事にリフィアとエヴリーヌは呻いて、カーリアンを見た。
「足の神経に少し傷つけて、立てなくしただけよ。治癒魔術でも使えばすぐ直るわ。これでも手加減してあげたんだから、感謝しときなさいよ♪」
悔しそうに自分を見ているリフィアとエヴリーヌにカーリアンは得意げに説明した。
「勝負あり!紅の組、カーリアン選手の勝ち!!」
状況を見て、審判はカーリアンの勝利を宣言した。
「ワァァァァァァ………!!」
圧倒的な強さを見せたリフィアとエヴリーヌをたった一人で破ったカーリアンに観客達はより一層、歓声を上げた。
「リフィアさん達、負けちゃった………」
「あの2人が負けるなんて信じられないです………」
観客席からリフィア達の試合を観戦していたミントは残念そうな表情をし、ツーヤは信じられない表情で見ていた。
「あはは………カーリアン様相手ではさすがのお姉様達も分が悪いですよ………」
2人の様子を見て、プリネは苦笑しながら答えた。
「ご主人様……あたし、あの女の人とご主人様達が戦う事になったら、ご主人様が勝てるよう、精一杯応援します!」
「ミントも!だからプリネさん、がんばって!」
「フフ………ありがとう、2人とも。もしカーリアン様と当たる事になれば敵わないのはわかっていますが、勝利を諦めず、精一杯がんばってみますね。」
ツーヤとミントの励ましの言葉にプリネは微笑みながら答えた。そしてカーリアンは自分がいた控室へと戻って行き、リフィアとエヴリーヌは自分達自身にそれぞれ治癒魔術をかけて、回復した後、カーリアンと同じように自分がいた控室へと戻って行った。
〜グランアリーナ・選手控室〜
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