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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第4章〜緋の帝都 〜夏至祭〜  外伝〜波乱の鼓動〜
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統治に関わっているじゃないか。」

「うーん、レン君の場合は普通の人と比べるととんでもなく”規格外な天才”で”特別”だから、比べる事自体が間違っているんだけどねぇ。」

少女の言葉に戸惑いの表情で反論した少年の話を聞いた青年はある人物―――レンを思い浮かべて苦笑した。



「そんな事より、宮殿のパーティでもうちょっと大胆に振舞いなさい。ダンスに誘われたくらいで真っ赤になるなんて情けないわ。」

「うう……それを言わないでよ。」

「フフ、あの時のセドリックはある意味、大人気だったようだが。母性本能をくすぐられたと令嬢がたが騒いでいたようだし。」

少女の指摘に少年は肩を落とし、青年は笑顔で答えた。



「ま、それは否定しませんけど。姉のわたくしより可憐だったと殿方も噂していたくらいですし。」

「さすがにそれは嘘だよね!?」

そして呆れた表情で呟いた少女の言葉を聞き、驚きの表情で声を上げて指摘した。

「そんな嘘を私の口から言って欲しくないなら、もっと堂々としなさい!例えばリウイ陛下なんて、お父様を相手に凄く堂々と接していらっしゃったじゃない。」

「いやいやいや!それは絶対無理だって!というかむしろ逆に父上が委縮してリウイ陛下に接していたよね!?」

「はは……―――そういえば、アルフィン。君の方こそ、今度の園遊会で一緒に踊る相手は決まったのかい?」

少女と少年のやり取りを微笑ましそうに見つめていた青年はある事に気付いて尋ねた。



「そ、そうだよ……自分だって公式行事でのダンスはずっと避け続けてるくせに……」

「ふふ、それですか?うーん、アテはあるのですけど上手く誘えるかどうか…………」

「ええっ!?」

「これは驚いた……そんな相手がいたのかい?これは”帝国時報”あたりが色々と騒ぎ立てそうだな。」

少女の口から出た予想外の答えに少年は驚き、青年は目を丸くした。



「ア、アルフィンが公式行事でダンスなんて…………やっぱり”四大名門”あたりの子息だったりするの……!?」

「ふふっ、まだ秘密です。まあ、貴族の方であるのは間違いないのだけど。―――そうそう、兄様。実は、このアルフィンから提案したい事があるのですが……」

少年の反応に苦笑した少女は青年を見つめて誰もが見惚れるようは笑顔を浮かべた。



〜同時刻・帝都サンクト地区・聖アストライア女学院〜



同じ頃リィンの妹の一人であるエリスが女学院の中庭にあるベンチに座ってリィンから届いた手紙を読み始めた。

「今朝届いた手紙……ふう、姫様に見つかったら大変なことになっていたかも。『拝啓―――初夏の候。いかがお過ごしでし
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