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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
外伝〜重剣の追跡〜
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お世話だ。その者共も退かせろ。」

「フフ。今後自分達、情報部のする事にメンフィル帝国が関わらなければ貴殿等の事はもう調べない事を誓いましょう。」

「……いいだろう。同盟国とはいえそこまで関わるつもりはなかったしな。ただしあくまでメンフィル帝国が関わらないだけだ。個人が勝手に首を突っ込む事までは責任を持たんぞ。」

「フフ、それだけで十分です。では………」

リウイの言葉にロランスは口元に笑みを浮かべて、呻いている特務兵達に近寄ろうとしたがリウイに阻まれた。



「……どういうおつもりで?」

「そちらこそどういうつもりだ?そいつらは王である俺を襲ったのだぞ?拘束し、事情を聞くのは当然の事だろう?それにその者達は放火や一般市民の襲撃を行っている。王としてそいつらの事は見過ごせん。」

「…………陛下ともあろう御方が約定を反故されるつもりですか?」

「何を言っている。俺はあくまでお前がここに現れた事を見逃し、そちらの謀に関与しないとしか言っていない。誰がこいつらを見逃すと言った?」

「(クッ……やはり向こうの方が上手か。)………………仕方ありません。こう見えても部下思いなので、申し訳ありませんが力づくでもその者達を連れて行く事をお許し下さい……!」

騙された事に気付いたロランスは心の中で舌打ちをした後、長剣を構えた。

「フッ……よく言う。俺を見た時から、殺気を向けていた事に気付いていないと思ったのか?」

「…………………………」

「まあいい。俺に一太刀でも浴びせればそいつらを解放してやろう。ただし、逆にお前が戦闘不能まで陥れば、部下共々拘束させてもらい、貴様等の謀を全て話してもらうぞ。」

「……その言葉、偽りはないでしょうな?」

「誇り高き”闇夜の眷属”の王として、偽りはない事を誓おう。」

ロランスの確認の言葉にリウイはレイピアの切っ先をロランスに向けて宣言した。

「フッ……では……!」

そしてリウイとロランスの戦いが始まった………!
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