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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
外伝〜重剣の追跡〜
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…今日は厄日だな。」

助けを求める特務兵達を一瞬だけ見た後、レイピアを構えているリウイから目を離さず溜息をついて呟いた後、リウイに交渉を持ちかけた。



「このような所で貴殿のような方に会えるとは夢にも思いませんでした。リウイ皇帝陛下。」

「なっ!?」

「た、隊長……!今、なんと……!?」

仮面の男の言葉に倒れている特務兵達は驚愕の表情で仮面の男とリウイを見た。

「フン。お前が特務兵を率いる将の一人、ロランス少尉か。」

「フフ……”大陸最強”と讃えられる陛下に自分のような未熟者の事を知っていただいているとは、恐悦至極でございます。」

「世辞はいい。何の用だ。」

「ハッ……ここはお互い見なかった事にしていただけないでしょうか?」

「ほう………ならば今ここで大使館の周りでコソコソと嗅ぎまわるネズミ共を退かせる事を誓え。こちらとしては鬱陶しいし、こちらに来てから結びつけた同盟を女王の目を盗み、謀を考えているお前達のせいで崩すのは心苦しい。」

仮面の男――ロランスの交渉にリウイは余裕の笑みで答えた。

「ハッ。明日には連絡をして退かせましょう。なのでここは見逃してはいただけないでしょうか?」

「さて……な。お前達がなぜ、俺達を嗅ぎまわるか教えるのならば別にいいぞ。」

「わかりました。………自分達は同盟国の事をより深く知りたかっただけです。」

「フン。要は俺達の弱みを探っていたようなものではないか。………それで俺達の弱みは握れたか?」

ロランスの言葉を嘲笑したリウイは表情を余裕の笑みに変えて尋ねた。



「フフ、まさか。わかった事は陛下は身分もない見知らぬ少女を重用している剛胆な方という事しかわかりませんでした。」

「……ほう………興味深い話だな。部下達にはみな平等に接しているつもりなのだがな。」

ロランスの言葉が遠回しにイリーナの事を示している事に気付いたリウイは目を細めて、先を促した。

「確かイリーナという少女でしたかな?大使館で使用人として働いているその少女だけ、こちらの出身である事がわかりました。……しかもその少女は陛下達のお世話をしているそうですな?」

「………………何が言いたい。」

顔には出さず、リウイはロランスを最大限に警戒した。

「フフ、少し気になっただけですよ。陛下はその少女を大事にしているのか、少女が大使館を外出した際、メンフィル兵らしき私服の者達が隠れて護衛をしている所を見ましたから、何かあると思っただけです。」

「…………………」

「ですから自分達は陛下に安心してもらうために、僭越ながら自分達がその少女を見守っていただけです。」

「余計な
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