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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
外伝〜銀閃と黄金の軍馬の旅行者〜 (1章終了)
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の謎は無闇に詮索するものじゃなくてよ。」

「………………………………本物の女に近づきたい?あたしの鞭で手伝ってあげるけど。」

オリビエのふざけた態度にシェラザードは鞭を構え、笑顔で睨んで言った。

「や、やだなあシェラ君。目が笑ってないんですけど……まあ、冗談は置いとくとして。」

シェラザードの様子に焦ったオリビエだったが、急に真面目な表情になった。

「ったく。最初から素直に話なさいよ。」

「お察しの通り、ボクの立場は帝国の諜報員のようなものさ。だが、工作を仕掛けたり、極秘情報を盗むつもりはない。ましてや眠れる獅子より怖い物を起こすような真似なんてできやしないさ。知っているとは思うけどエレボニアは導力技術さえなかったメンフィルに大敗したんだからね。そんなエレボニアが導力技術も手に入れたメンフィルに逆らう勇気や戦力なんてないよ。なんせエレボニアが誇る将軍、『焦眼のゼクス』中将さえ『メンフィルの堕天使』ファーミシルス大将軍に圧倒的な力の差を見せつけられた上、率いていた兵もほぼ全滅させられたんだしね。そりゃあ逆らう気もなくすよ。ボクはただある人物達に会いに来ただけなんだ。」

「ある人物達……?」

シェラザードはオリビエの目的が気になり、先を促した。



「キミも良く知っている人物達だよ。一人は『王国軍にその人あり』と謳われた最高の剣士にして、稀代の戦略家。大陸に5人といない特別な称号を持つ遊撃士――『剣聖』――カシウス・ブライト。そしてもう一人は異世界の偉大なる王にして”大陸最強”と謳われている魔人。『剣聖』の上をも行くと言われるメンフィルの”覇王”――『剣皇』――リウイ・マーシルン皇帝その人さ。」

オリビエは詩人が物語を謳うような動作で自分が会いに来た人物達を語った……
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