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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第2章〜 麗しき翡翠の都〜 第21話
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女子達が調理の授業を受けている一方男子達は導力端末の操作の授業を受けていた。

「導力端末……何とかコツは掴めてきたな。」

導力端末に座って操作していたリィンは安堵の表情で呟き

「ああ……最初はどういうものかまるで見当もつかなかったが。」

「うーん、帝国(エレボニア)でも最先端の技術みたいだからね。でも、マキアスとユーシスはすぐに操作を覚えたみたいだね?」

ガイウスと共にリィンの操作を見学していたエリオットはある事を思い出して尋ねた。



「ああ、二人とも優秀だからな。マキアスの方は以前から興味がありそうな様子だったし。」

「ユーシスは興味がなくても軽々とこなしちゃう感じだよね。そういう所がマキアスにはまた面白くないんだろうけど……」

「……だろうな。先月のB班の実習じゃ、相当酷くやり合ったんだって?」

エリオットの言葉に頷いたリィンは先月ガイウス達から聞いた特別実習の事を思い出して尋ねた。



「ああ……危うく殴り合いになる所だった。ツーヤと共に何とか止めれたが、サラ教官が来なかった危なかっただろう。」

「はあ……どうしたもんだろうね。」

「いいかげん、俺達にも何かできればいいんだけど……」

「―――リィン・シュバルツァー。」

リィン達が話し合っていると突如高慢そうな声がリィンの名を呼んだ。



「………?」

呼ばれたリィンは首を傾げ

「え……い、T組の……」

エリオットはリィンを呼んで自分達に近づいてきた人物―――パトリックを見て驚いた。



「確か……パトリックだったな?」

「ああ、その通りだが一つ捕捉しておいてあげよう。僕のフルネームはパトリック・T・ハイアームズ。―――そう言えばさすがにわかってくれるかな?」

「えええっ!?」

「ハイアームズ……そうだったのか。」

パトリックの本名を知ったエリオットは驚き、リィンは目を丸くし

「有名な家柄なのか?」

家柄に関してわからないガイウスはリィン達に尋ねた。



「ゆ、有名も有名!ハイアームズ侯爵家といえば”四大名門”の一つだよ!まあ、ユーシスの実家よりは格はちょっと落ちるんだけど……」

「……………」

エリオットの余計なひと言を聞いたパトリックはギロリとエリオットを睨み

「あわわっ……いえ、何でもありませんっ!」

睨まれたエリオットは慌てた様子で答えた。



「フン……平民や外国人に用はない。シュバルツァー、喜びたまえ。僕の紹介で、学生会館の3階に招待してあげようじゃないか。」

「それは――――」

「学生会館の3階というと……」


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