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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第11話
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ルフェゴールの言葉を必死に否定し

「フフ、それじゃあまたね♪」

アリサの反応に満足したのか、ベルフェゴールはリィンの身体に戻る為にその場から光と共に消えた。

「………ねえ、リィン。まさかとは思うけど、自分が主なのを良い事にベルフェゴールにいやらしい事をしているんじゃ……」

ベルフェゴールがその場から消えるとアリサはジト目でリィンを睨み

「し、してないって!」

(うふふ、今は眠っている所を狙って、魔術で熟睡させた状態で”つまみ食い”をしているけど、その内起きた状態でもしようかな♪そっちの方が面白いし♪)

睨まれたリィンは慌てた様子で答え、リィンの身体の中にいるベルフェゴールは魅惑的な笑みを浮かべてある事を考えていた。



「あれっ?」

その時少年の声が聞こえ

「あ……」

「っと……3人共おはよう。」

声が聞こえた方向に振り向くとそこには残りのメンバーであるエリオットとラウラ、プリネが二人を見つめていた。



「お二人ともおはようございます。」

「おはよう、良い朝だな。」

「えへへ、二人とも早いね。でも良かったじゃない。やっと仲直りできたんだね?」

二人で談笑している事を思い出したエリオットは笑顔で尋ね

「そ、それは……」

「はは……まあ、おかげさまでね。」

尋ねられたアリサはエリオットから目を背けて恥ずかしそうな表情をし、リィンは苦笑しながら答えた。



「そうですか。それは良かったです。これなら”特別実習”も班全員が一丸となって上手くこなせそうですね。」

「ああ。正直この半月あまり、見ていて歯がゆかったからな。特にアリサは念願かなって謝ることができたようで―――」

微笑むプリネの言葉にラウラは頷いた後何かをいいかけようとし

「わー、わー!―――い、言っておくけど!同じ班で気まずいままなのはどうかと思っただけなんだから!そこのところを間違えないでよねっ!?」

ラウラが言いかけた言葉を大声を出して制したアリサは恥ずかしそうな表情で答えた。



「はいはい。」

「フフ……」

「ふむ、仲良きことは結構なことだと思うが……」

アリサの様子を見たエリオット達はそれぞれ微笑ましそうに二人を見つめた。

「はは……―――面子も揃ったことだしさっそく出発するとしよう。列車が来るまで時間があるから店に寄ってもいいかもしれない。」

「コホン……そうね。士官学院も早朝から開いているって聞いたし。」

「それじゃあ購買とか技術部で装備も整えられそうだね。」

「では、行くとしようか。」

その後リィン達は駅に向かい始めた。
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