第19話
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「……とても貴族の娘がやることとは思えねえな……よくそんな危険なことを親が許したな?」
リフィアの今までの行動を聞きグラッツは疑問を持った。
「母は笑って許してくれるが父を含めたほかの者達は心配して余が家を出たと分かるとすぐに追手を差し向けるのじゃ。母以外は皆心配性でな。……嬉しくもあり、悲しくもありだが。」
グラッツの疑問にリフィアは答え、毎回追ってくるリウイ達のことを思い出し溜息をついた。
「はあ………要するにお前が規格外なだけか……まあいい、それより手配魔獣を探すぞ。」
リフィアの答えを聞いたグラッツは溜息をついた後、気を取り直しリフィアと周囲を歩いて手配魔獣を探した。そしてある程度探すと手配魔獣の姿を確認した。
「お……いたか。じゃあ、試験開始だ。まず最初は一人で戦ってみな。」
「フフフ……グラッツよ、余の力を知って腰を抜かすでないぞ?」
「ハハ……強気だな。まあ一応期待しておこうか。」
リフィアの言葉にグラッツは苦笑した。その様子を見たリフィアは少しだけ不機嫌な表情をした。
「なんだ?その顔は。さては余の言葉を信じていないな?まあいい、その眼でしかと見るがよい!」
そしてリフィアは杖を構え魔術の詠唱をして、放った。
「………罪人を処断せし聖なる光よ!我が仇名す者に裁きの鉄槌を!贖罪の光霞!!」
「「「「―――――――――ッ!!!???」」」」
リフィアが魔術は放つとは手配魔獣と周囲にいた魔獣に薄透明な壁が多い、強い光と爆音がその中で走った。光を受けた魔獣達は叫び声すらも光と爆音に掻き消され完全に消滅した。
「んな!?」
遊撃士も手こずると言われる手配魔獣が一瞬で片がついたのを見て、グラッツは驚愕した。さらにリフィアは範囲外で集団になっている魔獣を見つけ新たな魔術を放った。
「闇の彼方に沈め!……ティルワンの闇界!!」
リフィアが放った暗黒魔術は先ほどの光の魔術とは逆に魔獣達のいる範囲が暗闇につつみこまれると魔獣達が叫びを上げた。
「「「「「ガァァァァァッ!!??」」」」」
(な!今度も一撃かよ!?カルナに見せて貰った最高の威力を持つアーツとは格が違いすぎる……これが”魔術”か……)
暗闇がはれると事切れて死屍累々と横たわっている魔獣達がいた。一瞬で複数の魔獣達がやられていく様を見てグラッツは驚きすぎて、しばらくその場を動けなかった。
「余がいれば負けはない!……さて、いつまでも突っ立てないでギルドに戻るぞ?」
リフィアは固まっているグラッツに声をかけた後、ボースに戻る道を歩き始めた。
「お、おう……」
リフィアに促されグラッツは今起こったことがいまだに半分
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