暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
涼宮ハルヒの憂鬱 〜蒔風舜の激闘〜
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「打滅星!」

「ィヤッハー!強いパーンチ!」

ゴガァッ!!!!!


「奴」と蒔風、お互いのパンチがぶつかり合い、その威力を相殺し合う。
その反動で弾けるように二人は互いに距離を取り、蒔風は風林火山を、「奴」は魔導八天を構える。



「鎌鼬切演舞、四季早々、春・花吹雪!」

「そりゃぁ!真っ二つゥ!」

ズバン!


「奴」を取り囲むように回るいくつもの斬撃が一太刀のもとに掻き消される。
竜巻のように「奴」を囲っていた斬撃が、盾一文字に斬り裂かれて霧散した。


しかし蒔風は止まらない。


「次・・・四季早々、夏・津波!」

花吹雪を縦に切り裂かれ、だが蒔風はひるまない。

流れるような動作で、刀の振り方を変えていった。
再び作られた斬撃波が、今度は高く積み上げられ、壁のようになって一気に「奴」を押し潰す。

が、しかし


「こんな力技はなぁ!オレが弱ってからやれやこらァァァァァ!!」

轟ッ、バァンッ!!



その津波が弾け飛び、周囲を切り刻んでいく。
あろうことか「奴」の斬撃は、その津波を弾けさせて行ったのだ。

その余波に、蒔風の体も薄い切り傷を受けている。


「さぁて、夏が終わってどーなるん!?何来るん!?」

「おぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ぁ秋風ぇ!」

次の斬撃は連なって、太い筒状の形をして向かっていく。

言うなれば斬撃砲。
正面からブチ当たれば、間違いなく切り刻まれて宙を舞うのだが。




「ザァッ!!!」

その「秋風」を「奴」は魔導八天の内の三本を使い搦め捕り、蒔風の方にかえしていく。

「なん!?くっそ、もう一丁!」


自分に向かってくる「秋風」に、蒔風は「秋風」を再び放ちそれを打ち消した。


周囲にまたもや斬撃が散る。
文字通り刺すような突風が吹き荒れ、蒔風が片腕でガードするが「奴」はいまだに棒立ち状態だ。


「ほらほら最後に冬だぞ?早くしてよ」

「いいぜぇ・・・動くんじゃねぇぞ!鎌鼬切演武!!!」

シャァァァァァァァァァァァァァァァァ!




斬撃が地面スレスレを飛んでいく。
そして「奴」の足元に着いた瞬間、一気に上昇していった。


四季早々、最後は冬。
冠する名は「霜柱」

その文字通り、その斬撃は「奴」の足元から一気に立ち上って行く――――!!!


「ぬ、ぉっ!?」

「どうしたよ!?お待ちかねのもんだぜ!?」

「だが、しかぁし!!!」



バッパァン!

「な、突き破って!?」

「ふんっ!もう大体お前のことはわかってきてんだよ!」

ガッキィ、ググッ

「奴」
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