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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
涼宮ハルヒの憂鬱 〜蒔風舜の激闘〜
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花を上げ始めた。



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すげえ。大怪獣総進撃かよ。
やっぱあいつもただもんじゃねえってことか。


「すごいですね。僕たちが出る隙はなさそうです」

「助けにはいけねえのか?」

「この防壁を張るのに情報をつぎ込んでいる。ここからは動けない」

「長門さんが全力を出して、しかも防御にまわらなければならないとはすさまじいですね。因みに出たらどうなりますか?」

「私もあなたも、2.34秒から3.01秒の間につぶされる」



長門、それは出たら終わりじゃないか?


「ひぇぇえぇぇぇぇぇ・・・・蒔風さん、大丈夫なんですかぁ〜?」

「彼はまだ平気なようです・・・・・どうやら力は互角のようですね。一撃でもいいのを貰ったら、そこで勝負が決まります」

「そ、そうなったら・・・・」

「彼は殺され、世界が消える。無論、我々も一緒にね」


古泉、他人事みたいに言うなよ。

お前にはまだ言ってないが、朝倉に刺された時だけでめちゃくちゃ痛かったんだぞ。
あんな思いもうごめんだよ。


だけどあいつは今、そんな状況の真っただ中にいるんだよな・・・・・・


「蒔風・・・・」


くそっ、ここでこうして待ってるしかないのかよ・・・・・




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「おおぉぉぉぉ!!!大鵬(たいほう)!!!」


蒔風が組み合わせた天地陰陽で突きを飛ばし、さらにそれの後続、後続とつながり、巨大なひとつの円錐型となり、「奴」に向かって突っ込んでいく。


「ぐあああああああああああああ!!!」

「決まったぁ!!!」

「とかなんちゃって」

「何!?!!」


もうもうと上がる土煙の中から「奴」が思いっきり飛び出してきて、蒔風にケンカキックを入れる。
足の裏全面を蒔風の腹に叩きつけ、そのそのまま押し込んで行って内臓を圧迫していく。


「ぐぇっ」

「素晴らしい技なんだけどさぁ、勢いばっかじゃ駄目だぜ?」


一撃はまだ大したことはなかった。
だがここまでも戦闘で次々とあしらわれ、そのすきにチマチマと攻撃を入れられていた蒔風は、結構限界に近いところにいた。


「おいおい、蒔風。どうしたんだよ。お前世界最強だろ??」

「奴」があざけるように蒔風に言う。
蒔風は唾を吐きながら立ち上がり、「奴」の顔面を睨みつけた。

「く、そ、ミスった、なあ・・・・やっぱテ
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