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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第1章:メルキド編
9:二度手間は冒険の必須事項。ざけんなよ!
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るんだろ! もっと早く読み進め……ってーか、何でお前だけが読むのを独占してるんだよ? 寄こせ、自分で読む!」
「あ、よさんかリュカ! この本は難解な文字で書かれてるから、我が輩の様な選ばれた者にしか読み解けぬのだ」
我が輩からメルキド録を奪うリュカに、難解さを説明しようとしたが……

「馬鹿野郎、自分だけが特別だと思うな傲慢ヒゲが! 僕だって読み書きは出来るんだよ。見た目若いが、もう100歳を超えてるんだぞ」
100歳を超えてる!? それは驚きだ……し、しかしメルキド録が難解なのは、そう言う意味ではないのだ。

「え〜っと……“Xノレ‡卜''S<”……読めん!」
「だから言っただろう。メルキド録は難解な文字で書かれて居ると」
「難解な文字って……字が汚いだけだろー! 何だこのミミズがのたくった字は!?」
「我が輩の御先祖様の字だ。子孫である我が輩しか解読出来ぬだろう」

「黙れアホ! 後世に書物を残すなら、誰もが読める字で書きやがれ」
読めない事を悟ったリュカは、我が輩にメルキド録を投げ返すと、大股で旅の扉・青へ向かいメルキド城塞跡へ赴いた。

やれやれ……有能な人間を操るのは大変だな。

ロロンドSIDE END



(メルキド城塞跡地周辺)
リュカSIDE

二度手間させられてる事にも、汚い字の書物にも、ヒゲ(ロロンド)の偉そうな態度にも……頭にきていた俺は、一休みする事無く旅の扉・青に飛び込んでしまった。
そして苛つきが収まらない俺は、半日前に通過した場所を凄い勢いで再度通過し、目的の場所らへんまで辿り着く。

でも既に辺りは暗く似た様な岩山に囲まれている為に、自分が何処に居るのか判らなくなっていた。
そうです、迷子のイケメン誕生です。
イケメンは何をやっても絵になるが、それを見る者が居ないので意味が無い。

目的の場所と自分の位置を確認する為、小高い岩山に登る事に……
でも暗いから足下が不安定で登りづらい。
仕方ないから迂回でも緩やかな斜面を行く事にする。

すると辺り一面に小麦が自生してるのを発見。
何らかの料理に使える事は必然なので、ここぞとばかりに収穫作業に勤しむ。
小麦だしパンが作れる様になれば良いなぁ……なんて考えながら、暗い小麦畑で檜の棒を振るってると、何やら柔らかい物を踏ん付け転倒する。

何だ何だ……何か踏み憶えがある物だったぞ?
俺は踏んだ物を確認する為、視線を足下に移すが……
そこには怒り心頭のドラゴンが1匹。

あれ……デジャビュかな?

リュカSIDE END




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