暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第二章―リンクス―
第14話?鉱石を求めて
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の世界に来て、すっかり戦闘抂みたいになってしまった幼馴染みと同類になってしまっていることに少し絶望感を抱くと同時に内心失笑する。
?武器を強く握りしめ、今度は自覚ありで笑ったあと、モンスターの大群に突っ込んでいった。

?体感的にはそうでもなかったが、実際の時間だと一時間ほど。それぐらい時間が経つ頃に、ようやく全滅させることができた。
?レベルにも余裕があり、攻撃パターンがわかってたとはいっても数が数……乱戦の連戦で、僕のHPゲージは半分とはいかなくても、七割を少し下回るぐらいまで減っていた。さすがに膝に手を置くぐらいには疲れた。息を整えようとするが、なかなか整えきれない。
?ちらり、と男の子の方を見る。その場に座り込み、天井を仰いで激しく呼吸をしている。明らかに僕よりも疲れていた。何よりHPゲージが余裕で半分を切っている。急いで回復しなければいけない。
?僕は頑張って体を持ち上げ、男の子に近寄った。
「はいこれ」と言って、腰のベルトに差していたポーションを二本取りだし、片方を手渡す。
「あ、ありがと……」
?男の子は少し驚いた様子で受け取った。そして、一口で一気に煽る。彼のHPゲージが回復していくのを見てから、僕もゆっくりと口に傾ける。酸味の効いた風味が口のなかで広がっていった。
?視界の左上に表示されたいるHPゲージが右に進んでいくのを一瞥して、もう一度男の子に話しかける。
「とりあえず、あそこの暗くて死角になりそうなところに行こうか」
「うん」
?二人駆け足でそこまで行き、ようやく一息。
「ふぅ……これで一安心、かな」
「うん、安心だね」
?男の子は肩で息をしながら、何とか応える。HPゲージは回復しても、疲労は回復しない。僕の倍以上疲れてるように見える。
?息を整えながら感じるのは、気まずさ。
?お互い少し距離を置いてとなりに座っているが、目を合わせられない。まっすぐ前だけを見ている。向こう側でゴブリンが歩いているのが見えた。それから、ゆっくりととなりに視線を動かす。
「え、え〜と……」
「…………」
?向こうも僕と同じ心情らしく、所在なさそうに手を遊ばせていた。時折頭をあげて、僕の方を見てくる。幼さがまだ濃く残っているその顔を見ると、やはり僕よりも年下なのだと再確認できる。
?僕は相手をなるべく安心させるため笑顔を取り繕いながら、
「と、とりあえず……僕はユウっていうんだ。君の名前は?」
「おれはソラ。よろしく!」
?どうやら警戒心はある程度解けたようで、向こうも笑顔を向けてきてくれた。その事に内心嬉しさ半分安堵半分で満たされながら、今まで一番聞きたかったことを聞いてみる。
「ねぇ、ソラ。あんまり聞いちゃダメだとわかってるんだけど、今何歳?」
「んー??十歳だよ?」
?答えてくれないかもと思って
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