暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1283話
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ルリだってそう思うわよね?」
「そうなんでしょうか? クリスマスパーティ、初めてなのでちょっと分かりません」

 殆ど表情を変えずに告げたルリだったが、それが寧ろハルカにとっては衝撃だったのだろう。そっとルリの頭を撫でる。

「そう。じゃあ、今年は一杯楽しみましょうね。……それで、貴方達はどうするの? クリスマスパーティ」

 リョーコ達の方へと視線を向けて告げるハルカだが、リョーコ達とハルカってこれが初顔合わせだったりするのか? 操舵士のハルカと、パイロットのリョーコだと顔を合わせる機会もそうそうないような気がするけど。
 でも、リョーコ達がナデシコに来てから既にある程度の日数は経っている。食堂とかで会っていても不思議じゃない、か。

「ああ? クリスマスパーティ? そんなん……」

 リョーコが何を言おうとしたのか理解したのだろう。ヒカルがそんなリョーコに慌てて言葉を被せる。

「そうだね、面白そうだから参加しようよ。ね、リョーコも。こうして落ち込んでてもしょうがないじゃない。それより嫌な事は忘れて、パーッと騒いだ方が絶対にいいって。根を詰め過ぎるよりも気分転換しよ。ね?」
「……ったく。わあーったよ。参加すればいいんだろ、参加すれば。で、あたしはともかく、そっちはどうなんだ?」
「ふふ、ふふふふ……クリスマスには苦しみます。……鯖じゃないけど、シメてあげるわ。ふふっ、ふふふふふふふふふふふふ」

 何だか不気味な笑い声を上げてるイズミに、リョーコはうわぁ、といった表情を浮かべる。
 それでもクリスマスパーティに参加するという意見は変わらなかったのか、溜息を吐いてから口を開く。

「ま、こうしてウジウジしててもしょーがねえ。それに、アクセルにボロ負けしたって事は、あたしより強い奴がいるって事なんだから、考えようによっては寧ろラッキーなんだよな。弱い奴を相手にしたって腕は上がらねえんだしよ」
「うんうん、そのポジティブさこそがリョーコだよねぇ……」
「へっ、あったりめえだろ。それと、おい、そこで落ち込んでるヤマダ! お前もパーティには参加しろよ」

 リョーコの言葉に、落ち込んでいるらしいヤマダはいつものように名前を訂正させるような事もなく、黙って頷くのだった。
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