暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第37話「窮地」
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の非であると訴えるようにアインハルトはそう言う。

「何も分かっていない導王の民が!導王を裏切って、殺さなければ...!」

「...文献にあった事とは、真逆...。導王を殺そうとしたのは狂王ではなくて、導王の民...!?」

  ユーノは文献が間違っていた事に驚く。
  ...あの、皆ついて行けないのだけど...。

「.....アインハルト、なぜそこまで知っている?」

「...ここまで話したのなら言っておきましょう。私はハイディ・アインハルト・ストラトス・イングヴァルト...覇王の記憶を受け継ぐ者です。」

「覇王の...!?」

  ...だから、私達には分からないのだけど...。

「.....この際、覇王だとか古代ベルカの事はおいておこう。...本題はなんだ?」

「そうですね、先に本題を言いましょう。...彼女とまともに戦えるのは、私とヴィヴィオさんだけです。他は無理...いえ、邪魔です。」

「なっ...!?」

  アインハルトの言葉にクロノは驚愕する。
  “敵わない”ならまだしも、“邪魔”だとはっきり告げられたのだ。

「....かつて、覇王と聖王はどうやって狂王を打ち倒したと思ってるんですか?」

「.....詳しくは文献にも載ってなかったはず...。」

「...“導王流”のおかげです。覇王流も、狂王には歯が立ちませんでした。」

  導王流...?それって、確か....。

「優輝も使っている武術の流派...?」

「...はい。それでなぜ私達が...というのは、言わない方がいいでしょう。」

「...未来に関わるという訳か。」

  ...大体は予想できるわね。口には出せないけど。

「つまり、導王流を扱える私達でないと碌にシュネーとは戦えません。」

「そ、そんな事はない!俺たちだって頑張れば...。」

「では、彼女の攻撃を正面から受けれますか?」

「っ....。」

「そう言う事です。」

  ...緋雪...いえ、シュネーと戦うからには、あの攻撃を凌ぐ術がないとダメ...ね。

「そしてもう一つ。....もう、彼女を正気に戻す方法はありません。」

「なっ...!?それはつまり...!」

「殺すしかありません。」

  ....そう言う事。道理でアインハルトはそこまで思い詰めた顔を...。

「ふざけるな!そんな事、できるはずが...!」

「ではそれ以外に、なにがあるというのですか!?」

「っ...!?」

  涙ながらに叫ぶアインハルト。

「シュネーの心を救うのは、それしかないんですよ!?」

「だ、だが...。」

「かのオリヴィエやクラウスだって、彼女を助けよ
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