暁 〜小説投稿サイト〜
鎮守府の床屋
番外編 〜夜戦トーナメント〜
ハル、将来の危機
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そのセリフを聞いて改めてビス子の艤装を見ると、主砲の部分にちょうど球磨の手ぐらいの大きさの手形がくっきりついていた。……俺って、常日頃あんな強烈なツッコミ受けてたんだ……。今更ながら空恐ろしくなった……。つーか頑丈だなぁ俺って。

「さすがね。……よかったら私にもそのやり方教えて」
「いいクマ!」

 ビス子は素直に負けを認め、球磨はそのビス子の手を取り、自身の技術を素直に伝える。うん。いかに勇者と魔王の戦いといえど、試合が終わればノーサイド。互いの健闘を讃え合うその姿は清々しい。

 さて。次はいよいよ決勝戦。妖怪アホ毛魔王vs妖怪夜戦女。一体誰がこの組み合わせを予想したであろうか……世紀の妖怪大戦が、今始まる……!!!

「ムハァー……夜戦……早く私に、次の夜戦をォオ……!!!」
「クックックッ……ハルを明日から球磨型軽巡洋艦六番艦にするクマ……!!!」

 誰か−。助けてー。私、このままだと男なのに艦娘にされちゃう。助けてー。


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