暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十六話 事件後の穏やかな日々
[1/6]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
side フェイト

 アースラで母さんとアルフと三人で過ごすゆっくりとした日々。

 母さんに魔法のアドバイスをもらったり、クロノに模擬戦に付き合ってもらったりと充実した日々。

 裁判が始まってからも母さんと一緒にいられるし、何も不満はない。

 最近では裁判が一時止まっているので時間もたくさんとれる。

 でも母さんも色々忙しいのか常に一緒というわけにもいかない。
 母さんを待っている時間に士郎から貰った白い剣のペンダントを眺める。

「フェイト、それお気に入りだね」
「え? う、うん。士郎との大切な繋がりだから」
「そだね。あ、そうそうなのはからビデオメール来てたよ」
「ほんと」

 少し前から始めたなのはとのビデオメール。

 映像越しだけど士郎やなのはの近況を知る事は出来るし、私達の近況を話す事も出来る。

 前回来たビデオメールではなのはの友達のアリサとすずかを紹介してもらったり、ビデオ越しだけど少しずつ友達が増えているのがうれしい。

 裁判が終わって海鳴にいったらすずかやアリサとも会いたいし。

 そんな時部屋の鍵が開く音がして

「ただいま」
「おかえりなさい。母さん」
「あ、おかえり。今日ははやいんだね」
「ちょっとね。
 あとフェイト、横になってるのはいいけど髪に寝癖がついてるわよ」

 私の髪を撫でる母さんの手が気持ちいい。
 
 そんな母さんの後ろにいる誰か。
 それは

「お邪魔するわね。フェイトさん」
「リンディ提督」
「ちょっと話があってね」

 どこか少し疲れているような困った表情を浮かべたリンディ提督だった。

 リンディ提督の話というのは、アリシアが永遠の眠りについたあの事件の再調査報告を兼ねて裁判が再開する日程の連絡、そして嘱託魔導師試験について
 だけど

「あれ? 確か……嘱託魔導師試験ってフェイトに裁判終了までに受けてみるか考えてほしいって言っていたアレだよね?」

 アルフの言葉に私も首を傾げる。
 アルフの言うとおりこの話は裁判後っていう事だったはずだけど。

「そう。異世界での行動制限が減るから裁判後に海鳴に移住した時動きやすいようにっておもってたのだけど」
「状況が少し変わったという事ね。
 察するに士郎君に関わる事かしら?」

 母さんの言葉にリンディ提督が静かに頷き、資料がモニターに映し出された。
 そこには『特別会議資料−魔術師【衛宮士郎】について− ≪部外秘≫』と書かれていた。
 士郎についての資料?
 それに部外秘って

「いいのかしら?
 部外秘資料を私達に見せて」

 母さんの言葉ももっともだ。
 部外秘資料の漏洩となればリンディ提督の進退にかかわるもの。

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ