暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十六話 事件後の穏やかな日々
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 だけど

「プレシアさんとフェイトさん、アルフさんには関わりがある事ですから。
 この資料にある通り先日完全非公開で特定階級以上の方々が集まって士郎君の事についての会議が開かれました」

 管理局の特定階級以上の人たちが集まって開くってもしかして

「士郎の、魔術師の存在が公になったからですか?」
「ええ、今まで見つかった事のない新たな魔法技術が管理外世界で見つかったからどう対応するか意見が分かれているから」
「まさかとは思うけど、海鳴に攻め込むなんて事は」
「そんな事はしません」

 母さんの言葉に慌てて首を横に振るリンディ提督。
 それに安堵の息を吐くけど

「だけどあんまりいい話でもないんだろ?」
「ええ、アルフさんの言う通りよ。
 確かに管理外世界という事もあるし、魔術師との関わりを断ち切りたくないから現状は今まで通りよ」

 今まで通りということはつまり

「今回の事件と私達を通しての繋がりを維持して、魔術技術を教えてもらえないか依頼だけは出すといったところかしら?」
「そうです」

 リンディ提督が頷いた事に安堵しかけるけど気になった事があった。
 リンディ提督は今「現状は今まで通りよ」と言った。

「リンディ提督、現状って」
「その前にここを見てもらえるかしら」

 リンディ提督がパネルを操作して表示したのは資料の『確認武装』と『事実未確認又は詳細不明資料』の欄。

 エクスカリバーやジュエルシード八個消滅の件や次元断層消滅に関しては原因不明として記載していない事は知ってる。
 それ以外にない情報がある。

 それがジュエルシードを破壊した赤い槍の事。
 そして破壊されたジュエルシードに関しても

 あの資料は管理局が魔術師に強硬姿勢を取るのを牽制するために公開するって聞いていたけど

「会議前に作成した資料をレティとグレアム提督にみてもらったの。
 その中でジュエルシード破壊の件と破壊した槍についてはジュエルシード事件の資料に士郎君の関与不明情報として記載しておくことにしたの」
「なるほどね。
 その情報を受けて管理局が強硬な姿勢をとるのか、現状を維持するのか判断がつかなかったわけね」
「ええ、この情報がなくて強硬な姿勢を取るなら、新たに判明した情報として公開すればいいし、現状維持なら手札としてもっておけるわ」

 士郎、結構綱渡りな状態なんだ。

 今まで見つかった事のない魔法技術という事もあったから管理局との繋がりや情報の公開を気にしてたのは知ってる。
 だけどここまで切迫しているとは思わなかった。

「けどさ管理局が強硬な姿勢を取った場合って士郎もまずいと思うけど、管理局側も結構まずくないかい?」

 アルフがそんな事を言うけど
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ