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神様になって世界を裏から操ります、黒幕は精霊です〜箱庭の絶対者〜その2
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「ざんねん、君は死んでしまった」


 真っ白な空間で、突如頭の中に声が響く。
 ここは一体どこで、この声の正体は誰だ?


「おや、冷静だね。素晴らしい、君には素質がある」


 思い出せ。俺は何をしていた?
 そうだ、期末テストが終わった帰りにゲームを買いに行った。
 その帰り道、目の前で子供が車道に飛び出して、トラックに轢かれそうになるのを目撃した。
 俺は、とっさに子供を庇って……経験したことのない衝撃、身体がバラバラになる感覚。
 泣きながら俺に縋りつく子供の姿が、最期の光景だった。無事でよかったじゃねえか。


「うし、思いだした。俺、死んだんだな」
「その通りだけれど、君は本当に冷静だね。普通、死んだらショックじゃないのかい」
「過去は過去、気にしてクヨクヨするよりも、俺はいまに全力を注ぐ主義なんだ。親父の教えでな。親孝行できなかったのは申し訳ないけれど。で、だ。俺を呼んだ目的はなんだ」
「頭も回る。やはり君は逸材だ――神様転生って知ってるかい」


 てなわけで、喜び勇んで神様転生を承諾した俺は、異世界――リ=アースというらしい――の神様になりました。
 どこかの貴族の息子に転生して、大好きな内政チートをやりつつ、ハーレムを造る計画だったのに。
 神様『に』転生したのね。詐欺だ。
 どうして俺が呼ばれたのか。それは、この世界が何度も滅びかけるほど不安定だからだ。
 当然、リ=アースの神様も、何とかしようと努力したんだが、うまくいかなかった。
 そこで彼女は、賭けに出た。新しい神様を呼んだんだ。


「―――それが俺。だいたいあってる?」
「ええ、勝手に呼び出してしまって悪いと思ってるわ。けれども、お願い! 世界を救って」
「いいよ」
「えっ? 本当にいいの?」
「男に二言はない。一緒に世界とやらを救ってやろうぜ?」
「……ありがとう」


 ほろりと涙を流している目の前の幼女こそが、リ=アースの神様だ。
 軽く話を聞いたが、本当に苦労してきたのがよくわかる。
 たった一人で、世界を見守ってきたのだ。なにせこの世界は、二度も滅びかけている。
 そして、このまま放置していれば、三度目の滅びを迎えるだろう。なんて厄介な世界なんだ。
 ところで、お互い自己紹介したのだが、彼女には名前がなかった。
 呼びづらいから、名前を付けてくれと頼んだら、俺に頼まれた。


「リ=アース……"Re: Earth"の神様だから、ちょっと安直だが『レース=テッラ』なんてどうだ?」
「うーん、気に入ったわ。私はいまからレース=テッラよ。レースって呼んでちょうだい。よろしくね、ヤト」


 あ、俺の名前は、八戸矢斗といいます。神様ネーム
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