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ドリトル先生北海道に行く
第二幕その十一
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「寝ようか」
「うん、明日は早いし」
「早く寝て早く起きて」
「そしてだね」
「函館だね」
「朝起きたら」
 まさにその時はというのです。
「僕達は函館だよ」
「日の出と共にだね」
「函館駅に着いていて」
「それでだね」
「函館観光のはじまりだね」
「明日から忙しいよ」
 旅行で、というのです。まさに。
「何かと」
「観光に行って食べて」
「そして飲んで」
「何かと忙しくなるね」
「確かにね」
「そうだよ、だから今日は早く寝よう」
 十時にというのです。
「ぐっすりとね」
「よし、じゃあ」
 動物の皆も先生に応えてでした、そうして。
 灯りを消して皆で寝ました、貨物列車は夜もごとごとと先に進んでいきます。そして本州と北海道の間の海の下にあるトンネルを潜って。
 皆が朝起きるとです、外は白くなっていて。
 そしてです、駅に着いていました。
 その駅を見てです、動物の皆は言いました。
「僕達着いたんだね」
「そうだね、函館駅だよね」
「先生の言う通り朝起きたらね」
「着いていたね」
「北海道に」
「うん、間違いないよ」
 先生は窓のところにお顔を近寄せて駅の中を見回してから言いました。見れば函館駅とはっきり書かれています。
「ここは函館だよ」
「そう、北海道だね」
「遂に来たんだね」
「じゃあまずは駅を出て」
「ホテルに向かおう」
「地図は僕が持っていますから」
 トミーは実際にもう地図を出しています。
「駅の中の地図も」
「ああ、この駅は大きいみたいだね」
「はい、何しろ北海道の入口ですから」
 それ故にというのです。
「かなり大きな駅です」
「それでだね」
「地図は用意しておきました」
「じゃあ皆」
 先生はトミーの言葉を受けて動物の皆にあらためて言いました。
「トミーの誘導に従ってね」
「はぐれないでね」
「そうしてだね」
「皆で函館駅を出て」
「ホテルに入るんだね」
「そこに荷物を置いてね」
 そしてというのです。
「そこからだよ」
「函館観光」
「それに食べ歩きだね」
「うん、ただね」
 ここでこうも言った先生でした。
「列車から出たらまずはね」
「まずは?」
「まずはっていうと?」
「いや、朝起きたらまずは」
 それはといいますと。
「御飯を食べよう」
「あっ、そうだね」
「朝御飯を食べないとね、まずは」
「何につけてもね」
「食べないとね」
「全てはこれからだね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「まずは御飯を食べよう」
「よし、それじゃあね」
「まずは御飯を食べましょう」
「列車から出たら」
「近くにあるベンチのところでね」
「そうしようね」
「朝御飯でしたら」
 ここで
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