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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#31 コーラル城の戦い
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値観なのだ。

「まさか…、母親って、ライガの… あの女王のことか!?」
「そんな………」

 アルとティアは驚きを隠せられない。アリエッタはどう見ても人間なのだから。

 だが、アリエッタの様子。……そして、魔物と心を通わせている姿を見てしまえば、疑う余地がない。

「彼女は……、ホド戦争で両親を失って…魔物に育てられたんです。その魔物が……ライガの……………」

 イオンが、アリエッタの悲しい事実を教えてくれた。そして、手をかけた事実が間違いないと言う事も。

「そう、だった。あの時……女王(クイーン)には、……オレが、…とどめを………」

 この時だった。アルは、罪悪感に苛まれてしまったのだ。
 守る為に、でも あの時は、相手が魔物だったから、躊躇なんてしなかった。仲間の為に、と。……だけど、そのせいで、1人の女の子が……。

「アル! しっかりして!!」

 ティアが檄を飛ばした。

「今は後悔してる時じゃないわ!」

 そう言うと武器を構え直した。


「ママの仇!! 覚悟っっ!!」


 アリエッタが、手を上げて合図をした途端、一斉にかなりの数の魔物たちが押し寄せてきた。

「やれやれ………」

 ジェイドが腕から槍を出した。
 アリエッタが、恨んでいると言う理由は判った。ヴァンの命令に逆らってまで行動をしている理由も。

「……恨まれるのには慣れてます!」

 ジェイドは、槍を構える。そしてガイも剣を取り出して構えた。

「俺達も…ここで殺られる訳にはいかないんでな!」

 アルは、ティアに言われて、俯かせていたのだが、ゆっくりと顔をあげた。

「……謝ったって、君は許してはくれないだろう。だけど…」

 目を鋭くさせ、構える。

「何かを、……大切な何かを、守ろうとした気持ちはこっちも同じだっ!」



 そして、戦いの火蓋が切って下ろされたのだった。




                                                                                                  














〜コーラル城 最奥〜



 連れ去られたルークは、妙な機械に寝かされていた。身体を調べられている、と言う事は判るが、何故されているのかが判らない。

「なーるほど… 音素(フォニム)振動数までも同じとはね…。これは興味深い……」

 ルークを調べている男。椅子に座っている男が呟いていた。
 その声に、朧げだったルークは、目を覚ました。

「これは……完璧な存在ですよ」

 男は、笑いなが
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