暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第28話「闇の欠片」
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...えーっと、私、何かしたかな..?」

  状態が正常と言う事は、偽物とはいえ目の前の高町さんは魅了されていないらしい。

「...一つ聞きたいけど、織崎神夜の事をどう思ってる?」

「神夜君の事?....っつぅ...!え..なに、これ....!?」

  一つ質問してみると、突然高町さんは頭を抱えだした。

「神夜君は....彼は.....!」

「お、お兄ちゃん、これは...?」

「......。」

  すずかちゃんとアリサちゃんは魅了されている時の記憶もあった。
  だから、偽物とはいえ高町さんで試してみたかったんだけど...。

「嫌い....あんな人...大っ嫌いっ!!」

「っ!緋雪!」

「だ、大丈夫!」

  癇癪を起こすように魔力弾が放たれる。
  僕も緋雪もなんとかそれを躱す。

「どうやら、偽物...闇の欠片でも魅了されてる時の記憶はあるようだ!そして、その時の記憶を強く嫌悪してる!」

「それで私達に攻撃!?とんだとばっちりだよ!?」

「そうだな!しょうがない、倒すぞ!」

  飛んできた魔力弾を二丁拳銃に変化させたリヒトで撃ち落とす。
  緋雪も“破壊の瞳”で魔力弾を破壊したようだ。

「緋雪!僕が牽制するから攻撃を!」

「了解!」

  こんな真正面から砲撃魔法は隙だらけ。
  だけど、偽物且つ錯乱している今の高町さんなら...!

「“ドルヒボーレンベシースング”!」

「っ...!“ディバインバスター”!!」

  読み通り、相殺してくる。
  すぐさま砲撃魔法の制御を片手だけにしてリヒトを剣に変える。

「斬り開け!!」

〈“Aufblitzen(アォフブリッツェン)”〉

  砲撃魔法の術式を破棄し、砲撃魔法に回していた魔力を身体強化とリヒトに回す。
  そして、目の前まで迫ってきた砲撃魔法を切り裂く。

「緋雪!」

「っ!貫け!焔閃(えんせん)!!」

〈“L?vateinn(レーヴァテイン)”〉

  砲撃魔法を切り裂かれ、動揺した高町さんの目の前まで緋雪は跳び、フランのレーヴァテインとしてではなく、ベルカ時代にあった魔法としてのレーヴァテインを放つ。

「く、ぅううううううっ....!!」

「はぁああああっ!」

  辛うじて防御魔法が間に合ったようだけど、そんなのは焼石に水。
  あっさりと防御魔法を貫き、高町さんは貫かれる。

「っ...ぁ....にゃ、にゃはは...ごめんなさい。八つ当たりしちゃって....ありがとう。」

「「......。」」

  貫かれた高町さんは、そう言って消えて行った。

「....これも、あいつのいるから
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