第35話 旧居住区
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が呼び止めるが、一歩遅かった。
ベビーエルフ達とバイルは転送の光に包まれ、この場を去ってしまった。
「ちっ……シエル、奴らの反応を追えるか?」
『ごめんなさい…その携帯用スキャンでは、ちょっと無理みたい…。』
「………」
つまり現状ではバイルに連れていかれたベビーエルフをどうすることも出来ないということだ。
『ゼロさん…ベースに帰還して下さい。転送を開始します…。』
転送の光に包まれたゼロはレジスタンスベースに転送された。
「転送完了まで…2…1…転送!!」
「お疲れ様でした」
そしてレジスタンスベースの司令室のトランスサーバーにゼロが出現すると、シエルとルインがゼロに歩み寄る。
「ゼロ、ありがとう…。報告にあったダークエルフって…ベビーエルフ達の事だったのね…。ネオ・アルカディアは…あの子達を使って、何をするつもりなのかしら……」
「…さあね、でもこれで全てのミッションは終了だよね?」
ルインがオペレーター達に尋ねると、ジョーヌが頷きながら答えた。
「はい、これで全てのミッションが終了しました。今回のミッションで新たに発見されたミサイル工場をどうするか…。現在、ダークエルフの探索と同時に…この問題への対応を検討中です。」
「一刻も早く、あのミサイルを何とかしたいんだけど…。ミサイル工場への転送座標は、古い衛星写真を基に計算しただけだから……転送ルートとして使うにはあまりに危険過ぎるの。」
「ミサイル工場への地上ルートは、偵察部隊が捜索中ですが、難航しています。ダークエルフの方も、スキャニングを続けていますが、まだ反応がありません」
「そう…」
「分かった…状況が変わったら教えてくれ…。」
「分かったわ…何か分かったら、すぐに連絡するから…それまで、ゆっくり休んで…ね。」
「いや、それまでに出来ることはある。ルイン、トレーニングルームに行くぞ」
「ああ、新技開発?でも、その前にメンテナンスルームに行きなよ。かなり消耗してるんだから」
「…分かった」
ルインに促され、メンテナンスルームでメンテナンスを受けに行くゼロ。
ネオ・アルカディアに大きな異変が起きようとしていることなど、今のゼロ達には知る由もなかった。
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