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がっこうぐらし!The world in confusion
chapter36
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「っ!圭!あぶない!」

天井の導線が火花が散らし爆発した爆炎が迫ってきて俺はとっさに圭を覆うように抱き締めて爆炎から圭を庇った。

「くっ!」

背中がじりじりと爆炎により焼かれて激痛が走るが身をていして守った圭は何とか大丈夫だったようだ。

「雄也先輩!背中が…!」

俺が庇った圭は俺の背中の惨状を見て心配して声をかけるが俺は大丈夫と言って落ち着かせた。

倒れこんだ身体を起こして周囲を見渡す。

唯一の出入り口が瓦礫で封鎖され天井は今にも崩れそうに罅がはいり崩壊で断線している導線が火花を散らしている。

正直言ってかなりやばい状況下にいる。

あの瓦礫を斬撃で壊したとして確実に反動で天井が崩れ落ちていくのは目に見えているために使えない。

刑務所からいける通路はどうだ?そこからならもしかしたら…

いや待てよ、それなら通路のところを破壊すればわざわざ局員がこの連絡道を使う必要もなかったはずだ、つまりかなり頑丈な作りになっているということなのか?

「何か…何か手があるはずだ」

あの手この手と生き残る方法を模索する。

「雄也…先輩…」

考える俺を見て圭は心配の顔を隠せないようだ。

思い出せ、何か…脱出じゃなくていい、どこか避難できる場所でも……っ!?

「そうだ…」

ふと、少し前のことを思い出す、ベヒモスと戦う前あの保管室に言ったとき俺はあのときなんて言った?

(「その上頑丈な壁とドア…此処はシェルターの役割あるみたいだな」)

保管室だ!もしかしたらあそこなら崩壊に巻き込まれないかもしれない!

「圭!保管室だ!あそこなら崩壊に巻き込まれないかもしれない!」

「あっ、そうか!」

俺は直ぐにたったひとつの生き残る方法を圭に告げると圭も直ぐに理解した。

「行こう!もう時間がない!」

「はい!」

そういうと崩壊で天井の壁などが落下するなか保管室に向けて走り出した。

既に道中は瓦礫により障害物があちらこちらに散乱しており普通なら苦労して進まなければならないが魔力で身体強化している俺とワクチンの副作用で身体能力が上がっている圭の俺達には跳び箱のように跳躍して障害物を飛び越えていく。

だが、圭はベヒモスの戦いの疲労からか足取りが悪い。

「きゃっ!」

そう思っていた直後着地しようとしていた圭は蹴躓いて倒れる。

そして圭の真上の天井から瓦礫が降ってきていた。

このままでは圭が潰される、そう思い俺はアークでその瓦礫に真っ二つに割って圭を助けた。

「大丈夫か?圭」

「は、はい大丈夫です」

圭は身体を起こして再び走り出し、俺も走り出したのを見て走り出す。

そして漸く頑丈な扉が見えてきた。
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