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RSリベリオン・セイヴァ―
第二十話「銀の福音」
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ろではない。何としてもあの船を海域から脱出させねば……!
「箒! 後は頼む!?」
「い、一夏!? 何をしている!?」
「助けてくる……それまでの間、上手く引き付けてくれ!?」
「何だと……? 犯罪者など放っておけ!?」
「そんなこと出来るか!」
構わず一夏は密漁船の元へ向かった。
「一夏……!!」
箒の呼び止めにも構わず一夏はレーザー弾を弾き返しながら船へ向かおうとする。
「一夏! 奴らは犯罪者だ! そんな輩共など放っておけ!?」
「馬鹿野郎っ!!」
「!?」
箒は一夏のこれまでにない怒号に驚く。
「箒、お前のその力は何のためにある!?」
白夜の剣先を彼女に向けて、一夏は激しく問いかける。
「な、何を言って……!」
「過ぎた力に頼れば、周りも見えなくなって取り替えしのつかないことになるんだぞ!?」
「一夏……」
「私欲しかない力は万物を滅ぼす……柳韻先生が、言ってたじゃないか?」
「っ……!?」
箒はその人物の名を聞いて目を見開く。
「箒! 危ない!!」
刹那、彼女の背後から襲い来るレーザー弾を一夏が楯となって直撃を受けた。
「ぐぅ……!?」
「い、一夏!?」
シールドを一ケタに切った白夜は、状況維持に耐えきれず、そのまま一夏と共に海へと落ちて行く。
「一夏!」
箒は落下する一夏をどうにか受け止め、千冬へ連絡を取った。
「こちら箒! 一夏が負傷……!!」
『くぅ……作戦は一時中断!』
千冬の通信が箒の耳元に響いた……




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