暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンゼロ〜救世主達〜
第23話 昔の一時
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ゼロのことを話す。

「うーん、そうだねぇ…前にも話したけど、クールだけどガサツで大雑把。後は子供の相手は苦手だった記憶があるよ。昔、人間の赤ちゃんを見た時、泣かれるんじゃないかって奇妙な睨めっこ状態になっちゃったしね」

「あら?でも、ゼロはアルエットの話し相手になってくれてるわよ?」

愛想がいいとは言えないが、アルエットの話し相手にはなってくれているのはシエルも目撃している。

「アルエットちゃんは大人しいでしょ?ゼロは元気な子供が苦手みたい。子供は声高いしね」

「へえ…」

自分の知らないゼロの話に、シエルの口元が緩んでいく。

「シエル、良い物見せてあげようか?」

「え?良い物?」

ルインは近くの端末に備えられているケーブルをヘッドパーツに繋げると、端末のモニターに昔の映像が映る。

「昔のイレギュラーハンター時代の写真をメモリにインプットしといたの。」

「わあ、これが昔のエックスとゼロ?ゼロはちょっとアーマーの形が違うけれど」

「多分、改造したんでしょ。昔はエックスと同じ型のバスターを使っててセイバーなんか持ってなかったし」

左にエックス、真ん中にルイン、右にゼロ。

三人が穏やかな表情を浮かべている。

「………」

「懐かしい?」

「……ああ」

記憶を刺激させる映像にゼロは、少しの間を置いて頷いた。

次は三人でシティ・アーベルの街で買い出しに出掛けた時の写真であり、非戦闘モードのエックス達3人が映る。

「これはね、ケイン博士にパーツの買い出しを頼まれて、街に出掛けた時の写真なの。」

「ゼロ、凄く不機嫌な顔をしてるわ」

「ゼロにも予定があったんだけどケイン博士に押し切られちゃってさ、だから不機嫌なの」

自分が見たこともない表情を浮かべているゼロにシエルは笑みを浮かべて映像を見つめる。

「でもこれが一番面白いんだよ。ほら見てよ、ゼロの三つ編み♪」

「っ!」

「まあ♪」

ルインが端末を操作し、ケイン博士に髪を弄られて三つ編みにされたゼロの姿が映る。

何時の間にか三つ編みにされていたためにゼロの焦ったような、恥ずかしそうな表情が映されていた。

「普段のゼロからは考えられないこの焦った表情が面白いのなんのって……エックスも笑って…痛あっ!?」

突如頭を襲った衝撃に一瞬ルインは目の前が真っ白になるような感覚を覚えた。

「…調子に乗るな」

拳を握り締めているゼロの姿からして、どうやらゼロがルインに拳骨を喰らわせたようだ。

「こ、この威力は本当に久々…って、いきなり何するのゼロ!?酷いじゃない!いきなり殴るなんて!!」

「シエルに余計な物を見せるな」

「余計な物じゃないよ
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