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RSリベリオン・セイヴァ―
第十七話「いつかの記憶」
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ラウラとのいざこざが終わって、ふたたびIS学園に平和が訪れた。それから数日が経ち、臨海学校の日が近づきつつある今日この頃。一夏は、今週の三連休を利用してメガロポリスから外れたある田舎の集落へ一泊二日のツーリングに出向いた。
前々からアウトドアに興味のある一夏は、16歳の誕生日を迎えると一早くバイクの免許を取るために教習所へ駆け込んだ。そして今年の7月の中旬に念願の免許を取得し、欲しかったバイクも中古だが購入し、今日はそのバイクで念願のツーリングに行くことにした。
手始めに、自分の知っている地域へと出向き、彼は懐かしい風景をなだめながらバイクで田舎道をゆったり走っていた。
――どんなに時が経っても、ここは相変わらずだな?
幼いころよく遊び、駆けた土手道をバイクで走る夏は懐かしい眼差しでここ一帯を走り回った。
「ふぅ……腹減ったな?」
近くの河原にバイクを止めて、適当に大きな石に腰を下ろすと、流れる小川のせせらぎと蝉の鳴き声を聞きながら、バイク後部の振り分けバッグからコンビニで買ったパンを取り出して、それを齧った。ここで一先ず昼食をとってから、手始めに篠ノ之神社へ行ってみるか?
今さら気付いたが、箒の実家があの神社だったとは驚いた。小さいころに神社周辺で同い年の女の子と一緒に鬼ごっこして遊んでいたが、途中から虐めっ子こと箒が乱入してきては、いつも意地悪して境内から追い返していた。
思い出した後、ふと瞼が重くなり一夏は静かに河辺に寝そべって寝息を立てた。

夢は、一夏が幼き頃の思い出。夏休みになると必ず姉に連れられてこの田舎へ遊びに行った。大抵夏休みはそこで過ごすことになる。毎回そこの田舎の道を遊び回るのがいつものこと。そして、必ず同い年の小さな女の子と出会う。
「一夏ちゃん! また来てくれたんだね?」
女の子は彼との再会にはしゃぎ、毎日一緒に共に手を握り合って田舎の土手道を元気に走り回った。
遊び疲れると、小遣いを出し合って近くの駄菓子屋で買ったラムネを飲み、さらに疲れると涼しい風が吹く丘の上で身を寄せあいながら昼寝をしたり、女の子とも思い出はどれも楽しく懐かしい思い出ばかりだった。
しかし、時には篠ノ之神社の境内で遊んでいると、竹刀を持った箒が現れて二人に嫉妬して追い出しに来る。その時に限って必ず女の子が泣くと、一夏は必死で慰めた。
そう、毎回のように女の子は箒に虐められていた。そのたびに一夏が助けに行くのだが、箒が握る竹刀の前では敵わず、結局返り討ちに会う。
「一夏ちゃん……ひっく……えっぐ……」
「どうしたの!?」
「あのね? 箒ちゃんがね? 酷いんだよ? 『お前みたいなのは立派な巫女になれない』っていうの……」
と言って、泣きながら一夏に抱き付いたり、その都度一夏に頭をなでられながら慰められたりした。
そして、夏
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