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ソードアートオンライン  〜蒼き神速使い〜
40 シノン

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「と、とりあえず大会のエントリー済まそうぜ!」
「はあ・・・そうだな・・・」
完全にテンションが低くなってしまった俺たちは町の中を進んだ。
そして、道に迷った。
「ここどこだ・・・?」
「知ってたら苦労はないよ・・・」
始まって5分もたっていないのに道に迷う俺たち。
アーもう最悪だ。
ちょうど通りかかったらしき女の子に
「すいません、道を教えてくれませんか」
と頼む羽目になる。(まあキリトにやらせたが)
淡い青の髪に猫のように少しつりあがった瞳。
きれいだ、と思った。
「いいよ。どこに行きたいの?」
「バトルロイヤルのエントリーしたいんだけど・・・」
少女は三秒ほど沈黙した後俺たちを見てからこういった。
「・・・えっと・・・き、今日始めたばかりなんだよね?ちょっとステータスが足りないかも。
別に出ちゃいけないわけじゃないんだけど・・・」
「あ、俺らコンバートしてきたんで大丈夫ですよ」
「あ、そうなんですか・・・って、え?」
「はい?」
「俺ら・・・ですか?あまり女の子らしくないんですね・・・」
「まあ、男ですから」
再び沈黙。
そして警戒したようにこちらを睨みつける。
ところがどっこい。
「男・・・なんだよな。あれ?俺ホントは女だったっけ・・・?」
「キリト、しっかりしろ。お前は男だよ。女じゃないぞ!!」
とまあ、二人して人畜無害そうなのが理解してもらえたらしくフッと笑って
「まあ、いっか。いいよ。連れて行ってあげる。でもその前に装備を買わなきゃね」
「全部任せてもいいかな?見てから決めたいから」
「ん。わかった。わたしはシノン」
「ソラだ。で、こいつがキリト。よろしく」
「よろしくね」
俺たちは並んで店に向かった。

始めてみるガンショップはなかなかにすごかった。
「すげー種類あるんだな・・・」
「そうね。まあ、本当なら一生見ることない光景ね」
キリトはもう武器を決めたらしく何も言わずに光剣という武器を見つめていた。
「ソラは?」
「俺は・・・あれにしようかな」
そういって指差したのはS&W M500だった。
「それと・・・」
俺もキリトと同じ光剣を購入し、予備の弾薬も買い揃える。
「よし・・・シノン終わったよ」
「ん、わかった」
入り口近くで待っていたシノンに声をかけるとシノンは大きく伸びをした。
やっぱり猫みたいだ。
そう思って見つめていた俺の視線に気がついたのか、シノンが
「どうかした?」
と尋ねてくる。
「いや・・・猫みたいだなと思ってさ・・・」
そういうと、
「猫みたい・・・?」
と首をかしげていたがすぐに笑顔になって
「早く行こう」
といった。
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