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39 青髪と黒髪

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俺たちは菊岡に指定された病院に向かっていた。
今日、GGOにキャラをコンバートさせ、死銃なるものと接触し事件の真相を探る。
・・・といえば格好良く聞こえるが正確に言うと死ぬかもしれないアルバイトだ。
「・・・おいおい。命がけのアルバイトとか・・・」
「なんかいったか?」
「・・・なにもいってないよ」
「あっそう」
病院に入るとそこにいたのは看護師さん(だと思われる)がいた。
「やあ、桐ケ谷君久しぶりだね。で、そっちの子は・・・?」
「漆山です。今日はよろしくお願いします」
「ん、よろしくね」
その後なにやらキリトをいじっていたが、俺はさらっと流して看護師さんに声をかけた。
「看護師さん。菊岡さんは・・・?」
「ああ、伝言を預かってるよ」
茶封筒に入った紙にはこう書かれていた。

『報告書はいつものアドレスにメールで頼む。諸経費は任務後、報酬とともに支払うので請求すること
それと若い看護師さんと一緒だからって若い衝動を爆発させないように』

ビリビリビリビリ!グシャグシャ、ズボッ!!
一瞬で紙を俺が引き裂くと受け取ったキリトが丸め込み、ポケットへと突っ込んだ。
「・・・なんか書いてあったの?」
「「いえ何も」」
二人同時にそういうとおれたちは無理やり話をそらした。
「じゃあ、ぱっぱと終わらせますか」
「早速ネットにつなぐんで・・・」
看護師さん(安岐さんというらしい)に心電図モニター用の電極を体に張ってもらい、俺たちはアミュスフィアをかぶった。
準備が整ったことを確認し、仮想世界への扉を開いた。
「「リンクスタート」」


アルブヘイムやアインクラッドとは違い鉄やコンクリートの高層建築が特徴的で思わず見入っていると
「「・・・!?」」
二人して硬直した。
「「キリト(ソラ)、なにがあったんだ・・・?」」
あわててお互いの姿を確認すると・・・
ナンデスカコレハ
フリーズした俺たちにさらに追い討ちがかかる。
「お姉さんたち運がいいね。それF1300番系とF2100番系だよ。始めたばっかならアカウントごと30コルで売らないかい?」
そう、俺たちの格好は女に見えるのだ。
キリトは美しい黒髪に白く輝く肌。中性的というよりは女性的な顔である。
ちなみに身長はかなり小さくなっている。
俺は白い肌は同じだが髪の色が濃い青をしている。深海の色である。
こちらも顔は完全に美少女で身長はリアルの俺と同じ180近くある。
話しかけてきた男に俺たちは思わず苦笑しながらこういった。
「ごめん。コンバートだから」
「そうか。気が変わったら教えてくれ」
気なんざ変わらねーよバーカ。
内心毒ずきながら終始にこやかに対応してやった。
そしてお互いの格好を見てため息をついたのだった。
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