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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第43話:正当な報酬
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く行える。
手加減って大切だなぁ……

アローSIDE END



(グランバニア城・国王主席秘書官執務室)
ユニSIDE

物凄い勢いでリューノちゃんが入室してきたと思ったら、ウルフ殿にかなりの大金を差し出す……と言うより、押し付けた。
「何だよ急に……? この金は何なんだよ! 怖ーよ、何の金だよ!?」

「はぁ、はぁ、はぁ……お、お金……返す……はぁ、はぁ」
「こんな大金を貸した憶えねーよ。説明しろよ、怖ーから!」
何を慌ててるのか解らないが、本気で駆け込んできた為かリューノちゃんの息が上がり、真面に喋る事が出来ない。

リューノちゃんの息が整うのを待ってると、またもや勢いよく入室してくる面々が……
「それ私のお金だから! 返してよウルフ、私のお金なんだからね!」
「お前んじゃない。ウルフに返すのが正当だ」

「ホント何なんだお前等は? この金は何なんだよ!?」
「何だリューノ……まだ説明してなかったのか? 随分と時間稼いだはずだが」
「リューノちゃんも30秒程前に来たばかりよ」

何処から如何来たのか解らないが、まだ息の上がってるリューノちゃんの事をリューラちゃん達に説明する。
「30秒だと!? どんだけ足が遅いんだお前は?」
「しょうが無いよリューラ……リューノはオイラ達と違って肉体派じゃないんだよ」

「でも頭脳明晰って訳でもないわよ(笑) アンタ……もっと鍛えなさいよ、頭でも身体でもいいから」
まだ喋れないリューノちゃんに姉妹が言いたい放題。
だが彼女のレベルが低いのではない。他の姉妹達の能力が高すぎるのだ。
リューノちゃんは年相応の普通の女の子だ。

「そんなん良いから、早くこの金の事を説明しろ!」
「だから私の金だってば!」
多分マリー様の言ってる事は正しいんだろうけど、彼女に渡しちゃダメなお金なんだと思うわ。

「アニキ、その金はマリーの()()()にあったゴミ(不要物)を売って得た金なんだ。だから出何処はアニキの財布だろ。だからアニキの金って事なんだよ」
「なんだ……マリーの部屋の片付けを手伝ってくれたのか?」

「だって……私達が手を貸さないと、この()ちゃんとやらないじゃない。でもお仕置きは必要でしょ? だから、そのお金は没収って事で、ウルフに返金する訳なのよ」
やっと息の整ったリューノちゃんが、先程の姉妹達からのバッシングにもめげず説明してくれた。健気で可愛いわぁ……

「そうか……じゃぁ俺の金って事だな」
「だから違ーって、私んだってば!」
言いたくはないが、リュカ様の娘様の中でマリー様が一番王族に向いてないと思う。

「うるさい黙れ。お前がもっと部屋を綺麗に使用してれば、こんな事態にはならなかったんだ
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