氷の神
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ラクサスの調子に乗った発言を黙って聞いているほどオルガも優しい性格ではない。
「テメェの雷と俺の雷。果たしてどっちが上か」
オルガは右の拳に黒雷を纏うと、それをラクサスに向けて放出する。
「うおおおおっ!!」
凄まじい黒雷がラクサスに迫る。しかしラクサスは余裕そうに笑みを浮かべたまま目を閉じると、オルガの雷はその横を通過していき、後ろに並んでいた家を数軒破壊していった。
「どうした?まさか足がすくんで動けねぇわけではねぇだろ」
「本気でぶち当てるつもりかどうか、それぐらい見切れねぇとでも思ってるのか?」
ラクサスはオルガが自分の力を見せつけるためにあえて外したことを見破っていたらしく、全く動じることなく仁王立ちしていたらしい。
するとラクサスは次は自分の番だと言わんばかりに拳に雷を纏わせ、オルガに向かって発射させる。
「はぁぁ!!」
オルガも先程のラクサス同様、この一撃が自分に当てるつまりがないことを見切っており、一切動くことなくその魔法が自分の脇を通過していくのを待っている。
ラクサスの雷はオルガのそれよりも威力があり、オルガの倍近い数の家を粉々に粉砕した。
「さすがだな、ラクサス」
オルガは自分の後ろにあった建物が瓦礫と化す様子を見てラクサスのパワーを再確認する。
「そろそろ始めるか。お前相手にいつまでも時間を潰してられるほど暇じゃねぇんでな」
2人はついに戦闘に入るために体から魔力が溢れ出るほどに力を高めていた。
「アイスメイク・・・・・氷柱!!」
「水竜の盾!!」
レオンの手から無数の氷柱が発射され、それをシリルが水の盾を作り出して受け止める。
「アイスメイク・・・氷創騎兵!!」
シリルの後ろからグレイにイルズィオーンしたグラシアンが氷の槍を大量に飛ばして攻撃する。
「その魔法・・・」
その攻撃を見るとすぐにシリルの前に現れた1人の少女。
「使わせてもらうよ!!」
ソフィアはそう言うと大量に向かってきていた槍をすべて後方へと弾き飛ばす。後ろにいたシリルの頭上を通過していったそれは彼に攻撃をしていたレオンに向かって飛んでいる。
「アイスメ―――」
シリルと同じように盾を出して攻撃を防ごうと考えたレオン。だが彼は一昨日のバトルパートである弱点を露呈してしまっている。それは造形の速度の遅さ。
「ぐはっ!!」
それゆえに魔法を発動するよりも早く氷の槍がレオンの全身をヒットする。それを見て好機と捉えたのか、グラシアンはグレイからミストガンへと変化する。
「|流星《
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