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ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第75話 ホッホ峡の決戦W
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 ホッホ峡の最前線と言っていい激戦区。

 最もジオの街に近い位置だと言う事もあり、数ある戦線の中では最も危険地帯だ。如何に地の利がある奇襲とは言え、攻める相手の数が多ければ多いほど、突き崩すのは難しい。チューリップ3号の様な攻城兵器とも呼べる圧倒的な破壊力があれば、相手が人間である以上、攻略も難しく無いのだが、道幅も狭く 進軍には適さない地形となっているのだ。

 だが、それらの不安要素はまるで問題にならない。

「ふんっ!」
「はっ!」
「くく……はぁっ!!」

 先陣を切るのはたった3人の猛将。
 数で圧倒的に勝るヘルマン軍をいいように切り開いていくのだ。

「く、くおおっ!! と、止めっ……」
「がぁぁっ!!」

 屈強なヘルマン騎士でさえ、単純な命令を伝えることもできずに、絶命していく。指揮系統が崩されていき、連携もままらない為、烏合の衆に成り果てているのだ。

「し、しし……死神っ!? こいつ、赤い、死神っ……ぐおぁぁぁっ!!」
「あ、あいつ、ら、羅刹だ!! 悪鬼羅刹ッ! なんで、こんな…… ぐああああっ!!」

 勿論、その背後には 赤の軍を始め、中でも突破力の高い精鋭たちが続き、浮き足立つ敵を蹴散らしていく。たった1人であっても、逃さない様に。

「速度このまま、敵将を狙い、混乱を誘います。……そちらは、問題ありませんか?」
「愚問だ。……この程度、ものの数ではない」
「私も大丈夫。リック将軍。清十郎さん。こっちのフォローは必要ないわよ。病み上がりでも、問題なし」
「ふふ、そうですか」

 リックは、背中合わせに3人で戦っている時、敵を切り倒しながらも、やや逡巡する風をみせていた。

「む? どうした? リック」
「いえ。……こう言うと不謹慎ですが、誰かと、尊敬しうる強者と、そして軍人と、戦場を駆け巡る事が……楽しくて」
「……成る程。オレも同感だ。血湧き踊る、と言うもの。戦とはこう言うものだったな」

 リックは、清十郎とレイラを見て、そういい。清十郎もニヤリと笑っていた。それを訊いたレイラは、ややため息を吐く。

「尊敬、って……。正直 剣の腕は貴方達には敵わないわよ? 間近で戦ってたらよく判るけど」

 そう、これまでの戦闘でそれは嫌という程よく判っている。
 レイラが、敵を1人、倒したかと思えば、リックと清十郎は、ゆうに3人は超えている。それも騎士や弓兵、例外は1つも無い。明らかにガードである兵士でも、例外ではないのだ。さらに言えば、全力で戦っているがそこまで会話を楽しむ様には出来ないし、そこまでの余裕がある訳ではないのだ。

「強さだけではなく……、あ 強さもありますが、それだけではなく、心構え、と言うか……」
「騎士道精神、と言う奴、だ。真
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