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成長
2部分:第二章
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見の先生がだ。部室になっている茶室に似ている部屋の中でだ。驚いた顔で言うのだった。
「ええと。宮原さんだったわよね」
「は、はい」
 光子は額から脂汗を流しながら答える。立とうとしても立てない。最早痺れてどうしようもなくなってしまっているのだ。その痺れ故の汗だった。
「そうです」
「正座は」
「したことないです」
「そうだったの」
「はじめてでした」
 その正座がだ。そうだったというのだ。
「ずっとテーブルでしたから」
「それはわかったけれど」
 先生ははまずはそれはわかったと応えた。しかしだ。

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