暁 〜小説投稿サイト〜
リリなのinボクらの太陽サーガ
決闘
[2/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
らないで。あと、私が八神を憎んでいるかどうかなんて……答えを聞いても誰も得しないでしょ?』

「せやね……聞いた所で弁明のしようもないんやし、知らない方がずっと考え続けていられるよね」

『その通り……八神は常に考えてもらわないといけない。自分に向けられた感情を、自分の命の使い方を……』

徐にデザートイーグルを構えたマキナちゃんは私に銃口を向けて構える。対する私もクルセイダーを構えて心臓の鼓動が大きく聞こえる中、応戦の姿勢を取った。

『さて……これ以上の言葉は不要だ、八神。この広い世界(Open World)に出る前に、その意思を私に示してもらう!』

「ええよ……そのつもりで私はこの決闘を受けた! 行くよ、マキナちゃん!!」

『さあ、来いッ!!』

瞬間、発砲と同時にデバイスを格納して全速力で相手に殴りかかる。それが決闘の幕開けだった。

私もマキナちゃんも遠距離型の魔導師適性なのに反し、身体強化魔法をかけて接近戦を挑む姿勢にモニターの向こうにいるなのはちゃんやフェイトちゃん達は驚くが、戦術を理解しているクロノ君や騎士達はむしろ納得と言った表情をしていた。なぜなら遠距離で戦ったらかなりの持久戦になってしまい、いつまで経っても決着がつかないと思い至っているからだ。
例えばマキナちゃんが潜伏しているであろう場所に向けて私が広域殲滅魔法を発動したら、当然マキナちゃんは見えない様に別の場所に移動する。そして新たに魔法のチャージを行っている私に向けて、彼女は狙撃をしてくるだろう。だけど私も防御魔法などで防いで、またその位置に広域殲滅魔法を放つ。そうしたら彼女はまた移動して狙撃、私は防いで魔法、という風にいたちごっこに陥ってしまう。それでは意味が無い……いや、時間をかければ勝敗はつくんだろうけど、私達が求めているのはそういう膠着状態じゃない、納得のいく決着だ!

全身にかけた身体強化のおかげで大人並みに動ける状態の私は右拳を突き出し、マキナちゃんはその腕を両手で絡めとって地面に叩き付ける。即座に立ち上がった私は右足でキックを放つが、またしても防がれた直後に彼女は私の胴に腕を回しこみ、また地面に叩き付けた直後に追い討ちの意味で正拳突きを放つ。急いで転がって回避した私のすぐ横で、マキナちゃんの拳が地面を殴って手形に凹ませ、鈍い音を響かせる。その後、やっぱり痛かったのか腕を振って痺れを誤魔化していた。

急ぎ立った私は構えて彼女と睨み合い、今度はマキナちゃんが右から拳を放つ。即座に柔道の要領でその腕を掴み、彼女の体を地面に投げ落とす。咄嗟に立ち上がった彼女は右の拳を流れるように放つが、私は彼女の腕の関節を上手く掴んで背中にひねる事で動かせないようにする。しかしマキナちゃんは反時計回りに回転して左ひじのフックを私の後ろ首に当て
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ